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ハイキュー 裏短編集 【R18】

第3章 烏養繋心 秘密の恋人


烏養さんがお風呂に入ったのをみてごろんと寝転ぶ


私‥烏養さんのTシャツ着てる‥
大きすぎるTシャツからは微かに烏養さんの香りがして胸がギュッと締め付けられる

好きだな‥

安心する香りに包まれて段々と眠気がやってくる
少しだけ‥寝てもいいかな‥

濡れた髪の毛も乾かさないまま目を閉じる




暫くすると烏養さんが大きな声で何かを叫んでいる気がして目を開けてみる



『んっ‥う‥かいさん‥?』


「っ‥!髪の毛乾かしてこいっ!風邪ひくぞ!」

私の髪の毛を持っていたタオルでガシガシと拭く烏養さん

いつもはゴムで全部あげている金髪の髪がおろされていて
毛先からはぽつりぽつりと水が滴っている


すっごいかっこいいよっ‥


夢でもみてるのかな‥
まだぼんやりとした頭のまま考える


夢なら抱き付いても許される‥?


烏養さんの体温を感じながら心地よい眠気が私を襲う

幸せだな‥好きな人の香りと体温を感じて‥
ずっと夢の中にいたい‥




「おいっ!起きろっ!」


突然身体を引き剥がされて少し目が覚める



『私じゃ‥ダメですか‥?』


夢か現実かも分からないまま
諦めきれない言葉を口にしてみる


「っ‥!それは‥前にも言っただろ‥?」


『諦めるって言ったのに‥ごめんなさいっ‥』

はぁ‥とため息をつく姿をみて心臓がズキっと痛む


あぁ‥これはやっぱり夢じゃなかった‥
しゅんとして烏養さんを見ると眉間に皺を寄せて少し苦しそうな顔をする

何で‥烏養さんがそんな顔をするの‥?


「俺だって‥白鷺の事諦めたくねーけどさ‥」


『えっ?!』


ビックリして一気に目が覚める


それって‥諦めたくないって事は‥




一瞬目を見開くと
すぐにふいっと横を向いてしまう



「ごめん‥忘れてくれ」


そう言って立ちあがろうとする烏養さんの手首を掴む


『いやっ‥です‥!烏養さんの本当の気持ち‥聞かせてくださいっ‥』


「あー‥なんだ‥その‥実は俺も‥好きだったよ‥白鷺の事」


『っ!じゃあなんでっ‥?』



「それは‥俺にはお前は勿体なさすぎるんだよ‥こんな年上の俺より他にももっといるだろうが」

私の顔をみる烏養さんの顔が泣きそうな笑顔だったから
堪えきれずに掴んでいた手を引っ張って



口付けをした



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