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ハイキュー 裏短編集 【R18】

第3章 烏養繋心 秘密の恋人


繋心side

「鍵‥?どうした?」


『‥忘れました‥』


「はあっ?!」

思わず大声を出してしまう


『お兄ちゃんいつ帰ってくるか分かんないけど‥待ってみます!』


「いやいやいや?!こんな夜に女の子1人置いて行けるわけねーだろ?!」

両肩を掴んで顔を近付けると白鷺の顔が耳まで赤くなるのが分かる


『心配してくれて嬉しいですっ‥でも1人で大丈夫ですから‥』


「馬鹿野郎っ!大丈夫なわけねーだろ!とりあえず俺ん家来い!兄ちゃんが心配しないように連絡だけしとけ!」


未成年を家に連れ込んでいいのか少し迷ったが
これは仕方ない‥不可抗力だ

自分に言い聞かせる


『えっ?!烏養さんのお家‥いいんですか?』


さっきまで落ち込んだように下を向いていた顔がぱあっと明るくなる

「散らかってるけどな!1人で外で待つよりはマシだろ?」


『ありがとうございますっ!お兄ちゃんに連絡してみますっ』


俺に頭を下げて後ろを向くと電話を始める


『うんっ‥うん!分かった!お兄ちゃんもお疲れ様っ!お仕事中にごめんなさい!』

「どうだった‥?」


嬉しそうに携帯を持つ姿が可愛すぎて思わず目を逸らす


『コーチにまたお礼させて下さいって言ってました!今日はいつ帰れるか分からないから助かりますっ‥て』

「そうか‥じゃあ俺の家帰るか!」


『ご迷惑をお掛けしてすみませんっ‥宜しくお願いしますっ!』


深く頭を下げるから頭をワシャワシャっと撫でる


「迷惑なんかじゃねーよ!さ!早く帰るぞ!」

『はいっ‥!烏養さんのお家‥嬉しいですっ‥』


「っ‥」


目をキラキラさせて見上げてくるからあまりの可愛さに言葉を失う


俺‥こいつと2人きりで大丈夫か?


もう俺の事だって諦めるって言ってたのに
もし万が一手を出してしまったら嫌われてしまうかもしれない


「我慢‥我慢‥」


『‥?どうしました?』


「っ‥何でもねーよ」


助手席で少し不思議そうな顔をしながらニコニコと俺の顔を見てくる純粋な白鷺


邪な考えを振り払うように頭を振って運転に集中する


『烏養さんとドライブ出来るなんて‥私嬉しいです』


ふにゃりと笑う笑顔に心臓がドキンと跳ねる


俺‥まじで今日耐えれるか‥?
心配になってきたわ‥


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