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ハイキュー 裏短編集 【R18】

第3章 烏養繋心 秘密の恋人


部活が終わって更衣室に歩いてる時だった


突然周りの視界がぐにゃりと歪んで立っていられなくなる

「おいっ?!花澄っ?!」


「どうした?!大丈夫かっ?!」


一緒に歩いていた龍と夕が心配して私の横にしゃがみ込むけれどもうまくしゃべれない


昨日いっぱい泣いたし‥寝れなかったからかな‥?
情けないなっ‥


一気に身体から血の気が引く感覚に目を閉じる


「待ってろ!!すぐ誰か呼んできてやるっ!」


龍が駆け出していく気配と夕が私の身体をギュッと抱きしめてくれる


「身体つめてえな‥貧血か?!」



『ゆうっ‥ごめんねっ‥大丈夫だか‥ら』

少し目がまわるのが落ち着いてきた気がする‥



「こっちこっちー!!たけちゃんと烏養コーチ呼んできたぞ!」


バタバタと何人かが駆けてくる音が聞こえる


「おいっ!!どうしたっ?!大丈夫かっ?!」


烏養さんの声だ‥

私の好きな‥少ししゃがれた声
大人っぽくてかっこいい


でもいつもよりも余裕のない烏養さんの声に
私の事を心配してくれてるんだと思うと胸がキュンと締め付けられる


こんなの‥誤解しちゃいそうになるよ‥


烏養さんは保護者みたいなもんだって言ってたのに


「白鷺さんっ?!答えられますか?救急車呼びましょうか?」


武田先生も私の横にしゃがんで話しかける


『すみませんっ‥多分貧血だと思いますっ‥もう大丈夫です!』


「無理すんなよっ?」


夕が私を抱きしめていた手を離して片手を差し出してくれる


『ありがとうっ‥』


夕の手を持って立ちあがろうとするけれどもうまく足に力が入らずにまたフラッと倒れそうになる


「っ‥と!あぶね〜!」


バランスを崩した私を夕が受け止めてくれる


「困りましたね‥お家の人は誰か迎えに来れますか?」

『いえ‥兄は今日も仕事遅くなるって言ってたので‥』


「うーん‥僕が送ってあげれたら良かったんですけど今日はまだやる事が残ってまして‥烏養君はどうですか?」

武田先生が烏養さんに話しかけるからドキッとする

「っ?!俺かっ!大丈夫だけど‥歩いてきちまったからすぐ車取ってくるわ!」

烏養さんは純粋に心配してくれてるだけなんだろうけど‥
一緒にいれる時間に胸が高鳴ってしまう


「じゃあ烏養君に送ってもらいましょうか!」
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