第2章 宮侑.治 2人だけの彼女
おまけ
翌日
「水着着替えたらすぐ俺らのとこ来る事!!わかった?!それで俺のこのジャージ着て出てくるんやで?絶対な!!」
『わかったよ〜!侑おとうさんみたい』
ふふっと笑うと侑が私のほっぺたをむにゅっと両手で挟む
「こんな可愛い娘産んだ覚えないけどな!」
「あほか。何でお前が産むねん」
「ボケただけやんけ!!どっちのジャージ着せるかのジャンケンに負けたから拗ねてんのか?!」
2人が言い合いを始めたから慌てて間に入る
『じゃあ私着替えてくるねっ!』
侑と治に手を振って更衣室へと向かう
「じゃあまた後でなー!!」
「ナンパには気ぃつけや!!お父さん心配やわっ!」
私に手を振る2人はとってもよく目立つ
背も高いし
かっこいいから‥周りの女の子達にもみられてる
『気をつけるのは侑と治だよ〜‥』
今日の為に持ってきた水着に着替える
そういえば昨日これ着て‥侑と治とえっちな事しちゃったんだ‥
思い出すと恥ずかしくて顔が赤くなる
『2人の事待たせちゃうし早くでようっ!』
それにしても‥侑のジャージすっごい大きいな‥
私が着るとすっぽりお尻まで隠れてしまう
腕も長いから全然手が出ない
でもちゃんと着ないと怒られそうだし‥そう思って更衣室からでる
『あれっ‥待ち合わせ場所どこだっけ?』
辺りをキョロキョロ見渡すけれども人が多いし背の低い私は埋もれてしまう
「なぁなぁ、めっちゃ可愛い娘おるんやけど!」
「えっ!マジやん!!」
「1人?友達ときてんの?俺らと遊ぼうや!てかパーカーでかすぎて逆にエロいけど大丈夫?」
あっという間に大きな男の人達に囲まれてしまう
『えっ?!えっと‥友達じゃなくって‥その‥』
何て言おうか迷っていると突然両肩にずしっと重みを感じる
「はいどーもー!俺の彼女ナンパしようとしてんのどこのどいつですかー?」
侑の少し怒ってる声が聞こえてくる
「おいツム‥絡むなや」
「絡んでへん!花澄に手出そうとしとるから話しかけただけやん!」
「まぁ‥そーゆー事なんで、俺らの彼女に手出さんとってもらってええですか?」
ゆっくり話す治も少し怒っているのが分かる
2人の圧がすごかったのか、その人達はすぐにどこかへ行ってしまった
「はー‥更衣室でた途端にこれかいな‥先が思いやられるわ」