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ハイキュー 裏短編集 【R18】

第1章 月島蛍 ずっと欲しかったもの


月島side

それにしても人が多いな
先輩を1人で置いてきてしまったけど大丈夫だろうか?
不安になって先輩の方をみるとパッと目があって嬉しそうに手を振ってくれる

先輩の隣には家族連れがいてみんな何か食べていたから
人気のないところで待ってもらうよりかは安全かなと思った

けどそんなはずもなかった


ベビーカステラを買って急いで戻ると2人組の男に声を掛けられている先輩

早速かよっ‥


「めっちゃ可愛いね?1人?なわけないよね?友達ときてるならさ、俺達とまわんない?」

『あっ‥あの!彼氏‥と来てますっ』

一生懸命大きな声を出す可愛い声が聞こえてきて一瞬嬉しくなる

先輩の口から彼氏って言われると更に実感が湧いて‥いいな



「はーいどうも〜彼氏ですけど、僕の彼女に何か用ですか?」


先輩の後ろから肩に両肘を置いてにこやかに話しかける

もちろん目が笑っていないのは君たちも分かるよね?

「でっか‥身長何センチあんだよ‥」

「まぁあんな可愛くて彼氏連れじゃない方が珍しいか‥」


苛立ちを含んだ声を感じ取ったのかその人達はそそくさと去っていった

「おまたせしました。何もされてないですか?」

先輩の頭の上にこつんと顎を置いて話しかける

『ありがとう〜!!待ち時間長くて大変だったよね〜ごめんね!!私は何もされてないし大丈夫だよっ!』

とりあえず無事でよかった

「はい口開けて」

ベビーカステラを一粒口の前へと持っていくと素直に口を開ける

口の中に入れてやると嬉しそうにもぐもぐと食べている

てかちっさい口‥


『月島君もたべたいよね?はい、あーん!』

じっと先輩の口元を見てたからか
僕も食べたいと思ったようで袋から一粒取り出して目の前に差し出される


「‥いただきます」

恥ずかしかったけどぱくりと食べると満足そうにニコニコと笑っている先輩


『美味しいねっ!』



ふふっと笑い合う幸せな時間


先輩といたらどんな事も新鮮で、楽しくて、幸せな気持ちになれる


「僕の事好きになってくれてありがとう‥」

聞こえないくらいの声で言ったつもりだった

『こちらこそ‥私の事好きになってくれてありがとうっ‥月島君といると私幸せだよ‥』


「っっ?!!」


顔を赤くして小さな声でそんな可愛い事言われたらもう僕我慢できないよ‥?





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