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ハイキュー 裏短編集 【R18】

第24章 菅原孝支 初恋


最近
なんだか私の心臓がおかしい




「花澄ちゃんみてた?!今の俺のトス!ドンピシャだべ」



『っ!み‥みてましたっ!ナイスです!!』



「へへっ!」



ビシッと私の方を指差して笑う菅原さんをみて
また心臓がドキドキと騒ぎ出す




他の人は大丈夫なのに
菅原さんをみるとドキドキしちゃうし



菅原さんの事を考えるとぼーっとしちゃう





『これ‥‥なんだろう‥』





「どうしたの?苦しい?」




更衣室で着替えながら胸元を抑えていると心配そうに覗き込んでくれる




『潔子さんっ!それが実は‥』





最近の事を話すと潔子さんの顔が柔らかく緩む




「それさ‥菅原に伝えてみたらいいんじゃないかな?多分すっごい喜ぶよ」



『ええっ?!突然そんなこと言われても困りませんか‥?』




「絶対に大丈夫、私が保証してあげるから。澤村は‥と言うか他の男子達は全員泣いちゃうかもしれないけど」




『えっ?!泣いちゃうんですか?!なんで‥』




「さ、あんまり遅くなってもみんな心配するし行こうか?」




潔子さんはにっこりと微笑むだけでどうしてかは理由を教えてくれなかった





『気になります‥』




「みんな花澄ちゃんの事を好きだからだよ」





ふわりと優しく微笑んで荷物を持ち上げると更衣室のドアを開く





『私もみんなのこと大好きです‥』





それでなんで泣いてしまうのかは分からなかった





「今日は珍しくちょっと遅かったなー!もしかしてっ!恋バナ?!」




『スガさんっ‥!』



更衣室から出るとついさっきまで話していた菅原さんにいきなり肩をたたかれてビクリと固まってしまう





「あれ?顔真っ赤‥もしかして図星っ?!」




ぐいっと近付く距離に身体が急に熱くなるのを感じる





「菅原‥良かったね」




潔子さんがそう言うと菅原さんの肩をポンと叩いて歩き出していく




「えっ?!何がっ?!てか花澄ちゃん顔赤くない?!熱?!大丈夫?!」




「スガは何を騒いでるんだ‥ほら、帰るぞ」



後ろから制服に着替えた大地や皆んなもやってくる


騒がしくなった空気




それでも私の心臓はドキドキと音を立てて鳴り止まなかった
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