第23章 クリスマス 番外編 総受け 澤村、菅原、月島、影山
菅原side
「メリクリ!なのにっ?!なんで花澄ちゃんがいないわけっ?!」
「今日は大掃除の準備するって言ってたからこっちには来ないのかもな〜」
「ええーっ?!クリスマスに花澄ちゃんに会えないなんて‥」
12/25
俺らは今日も部活の自主練に来ているけど
肝心の花澄ちゃんが中々やってこない
そう言っているうちに時間は過ぎていって
他の部員たちが帰りはじめる
「大地さん!スガさん!お疲れっした!俺ねーちゃんの手伝いあるんで帰ります!」
「おう!お疲れ!」
「お疲れ!みんな気をつけて帰れよー!」
世間はクリスマスだなんだって浮かれてるけど
高校生の俺だってちゃっかり浮かれたい
そんなことを考えながらゆっくりと着替えていると体育館の扉がガラッと開いた
『お疲れ様ですっ!練習間に合わなかったっ‥!すみませんっ!』
ちっちゃい身体でたくさんの荷物を抱えた花澄ちゃん
「随分色々買ってきてくれたんだな‥ありがとう花澄」
「それにしてもおっきな袋‥これは何買ってきたの?」
一際大きな袋に手を伸ばすとパッと小さな手が伸びてくる
『こっ‥これは‥お友達がくれたもので‥今日の夜みんなでクリスマス会するから着ておいでって‥』
パッと赤くなる頬
花澄ちゃんのお友達と言えばハロウィンの時もそりゃもう可愛い服を着させてくれた神だ
「クリスマス会‥聞いてないな‥こんな短いワンピースで?胸元もこんなに開いててるし‥‥まさか男もいないだろうな?」
『わぁっ!大地!』
大地が袋の中から取り出したコスチュームにその場に残っていた俺と影山、月島がギョッと目を見開く
サンタの真っ赤なミニ丈のワンピース
胸元にふわふわのぽんぽんみたいなのがついてて
袖もないデザインだから着たら谷間が丸見えできっとめちゃくちゃエロい
「で?男は?」
『クラスの男の子が何人か来るって言ってたかな‥』
その言葉に大地のこめかみがぴくりと反応する
「こーんな可愛い服、先に俺たちに見せてくれるよね?」
『えっ?!スガさん?!』