第19章 月島蛍 分からせたい
月島side
くたくたになりながらもまだそんな可愛いことを言って煽ってくるんだから
僕は一生この人に敵う気がしない
すでに全く力の入っていない腰を左手で支えたまま
腰のスピードを早めて
右手では
ニーハイソックスを履いたままの太腿を撫であげる
『け‥くんっ‥好き‥っ‥』
「僕も‥誰にも負けないくらい好きですよ‥っ」
可愛くてエロい花澄さん
僕だけの
彼女
この可愛い身体も
心も
全部
僕のものだ
逃げそうになる華奢な腰を掴んで
もう一度僕も限界を迎えるべくさらに腰の律動が激しくなっていく
「もうっ‥こんな格好しない‥っ?」
高鳴る鼓動と
頭の奥まで犯されそうなほどの快楽に息が上がる
『っ‥ぜっ‥たいっ‥しなっ‥いっ‥』
「その身体は僕のもんだっ‥て‥ちゃんと分かった‥っ?」
『んっ‥わっ‥わかっ‥‥た‥っ』
腰を打ち付けるたびに乾いた音と
いやらしい水音
二人の荒く吐く息だけが部屋に響き渡る
「ちゃんと分かったなら‥っ‥」
一際強く
花澄さんの弱いところにグンッと腰を進めると
ビクッと身体を大きく震わせて
完全に全身から力が抜けた
「許してあげます」
ベッドにへたり込む花澄さんの身体から僕を引き抜くと
白い欲がまた飛び散って
綺麗な太腿を汚す
朝からモヤモヤしていた気持ちがやっと満たされて
寝転んでいる花澄さんの横にどさりと倒れ込む
「それで‥山口と何話してたんですか?」
『ん‥?山口くん‥?えっとね‥月島くんは怒ってるけど‥私の事好きだから‥ゆるしてあげてって‥』
おせっかい焼きな親友にふっと顔が緩んでため息を吐く
「山口‥それで‥花澄さんは何て答えたの?」
『私も‥月島くんの事が好きだから大丈夫だよって‥』
ふわりと笑う花澄さんがあまりに可愛くてギュッと抱きしめる
『っ‥蛍くん‥?』
「ずるい‥」
そんな可愛いことばっかり言って
僕ばっかり夢中にさせて
ほんとにずるい
こんなの完全に惚れたものの負けでしょ