第19章 月島蛍 分からせたい
月島くんの腕に閉じ込められたまま上を見上げると
メガネの奥の瞳が真っ直ぐに私を見つめる
どうやらこれは本当にとっても怒ってるみたい
それでもどうして月島くんがこんなに怒っているのかも検討がつかない私
そんな私をみてさらに眉を上げる
長い腕を壁につけて
背の高い月島くんがグッと腰を屈めて近づいてくる
整った顔と
金色の髪が私のおでこに触れる
きっと怒られているこの状況で
それでも近づく距離に心臓がドキドキと高鳴ってしまってすぐに体温が上がっていく
「怒ってるんですけど‥なんでそんな顔赤くしてるんですか?」
『そ‥それはっ‥』
「僕に犯される事期待してます?それなら期待に応えてあげますよ」
『わっ‥まって‥!!』
「もう待ちません。今朝見た時から今までずっと我慢してたんで」
そういうと私の体を軽々と持ち上げて
部屋のベッドの上まであっという間に運ばれる
「この靴下はなんですか?」
『〜っ‥これは‥』
月島君が私の上に覆い被さって
スカートと靴下の間から少し出ている太腿にちりっとした痛みを残す
「いつものやつはどうしたんですか?」
喋りながらもひとつ
また一つと痕をつけていくから
太腿に月島くんの吐息がかかってびくりと身体が揺れる
『っ‥いつもの‥洗濯するの忘れてて‥っ』
「じゃあなんでスカートがこんなにも短いんですか?それに僕のセーター腰に巻いてあげましたよね?こんなエロい格好を他の男にみせるなんて、僕の事煽ってます?」
早口で次々と捲し立てながら
人差し指でくいっと少しソックスを下げて
またそこにも口付けが落とされる
『そんなっ‥痕つけちゃだめ‥っ‥みえちゃう‥』
「明日はタイツでも履いてください」
「それで?質問に答えてませんよ?」
『っ‥スカートは‥っお友達がしてくれたの‥彼氏がこうした方が喜ぶっ‥て‥セーターは寒かったから‥着たの‥っ』
甘い刺激に耐えながらなんとか答えるけれど全然止まってくれない
「僕の為とか‥そんな可愛い事言ってると知りませんよ‥」
『〜っ』
スカートの隙間から見えるところ全てが月島くんの痕で埋まったんじゃないかと思うくらいのキス