第19章 月島蛍 分からせたい
月島side
体育館シューズに履き替えていると菅原さんの陰から花澄さんが僕の名前をよぶ声が聞こえた
「これは彼氏としては絶対他の男に見せたくないべや」
あぁ‥ニーハイの事か‥
そのせいで今日は授業もなかなか頭に入ってこなかった
まぁ腰に巻いたセーターで少しでも‥って思ってた
のに
「はぁ?!」
『えっ?!』
花澄さんの姿を見て思わず声を上げる
そんな僕を見てびっくりしている花澄さんの姿が
さっきよりもさらに刺激的になっている
腰に巻いていたはずの僕の大きすぎるセーターを着ているから彼シャツさながらの見た目
花澄さんのお尻をすっぽり隠してしまうくらい大きくて
短いスカートがちらりと見えるくらいだった
その隙間からのぞく白い太腿
この人はこんな格好をして今日一日中過ごしたのか?
頭に血が上ってこのまま問い詰めてしまいそうだ
「‥今日この後家行ってもいいですよね?」
お兄さんが今日から出張に行くことは知っていた
『家?うんっ!いいよ!』
この後散々僕に泣かされる事になるとも知らずに
嬉しそうに満面の笑みを浮かべる
「月島‥お手柔らかにな」
「‥善処します」
僕達の関係を知っている菅原さんがやれやれと笑いながら歩いて行く
「なっ‥?!花澄さんっ?!そ‥その‥その格好はっ‥?!」
「うっせえな‥何大声だしてん‥だっ?!」
またうるさい奴らが2人
花澄さんをみて固まっている
『日向くん!影山くん!お疲れ様!』
「「っ?!??」」
バレー馬鹿2人には刺激が強すぎたのか
今にも鼻血でも吹き出しそうな勢いで顔を真っ赤にして花澄さんを凝視している
「ちょっと‥見せ物じゃないんだけど」
「別にっ‥!俺は花澄さんの太腿なんて‥みてないっ!」
「俺も‥エロい格好だなんて思ってない」
「バカ正直‥」
重いため息をつく
暫くするとようやくミーティングが始まるけど
横で体育座りしている花澄さんのスカートの中が見えてしまわないかドキドキした