第17章 夜久衛輔 攻めの姿勢
覚悟しといて
そう言った夜久くんの目が獲物を狙い定めるように
すっと私を見据える
『っ‥覚悟‥?』
「そう‥俺にめちゃくちゃにされる覚悟」
そういうと自らのネクタイをしゅるりと解いて投げ捨てる
「首筋にキスマークつけたら、髪で隠せないから目立つな‥」
そう言いながらも何回も首筋に噛み付かれるようにキスをされて
身体が熱くなってくる
『っ‥そんないっぱい‥つけたらだめ‥っ』
「つけたくもなんだろ‥こんな可愛い彼女」
両手を上にまとめ上げられて
胸の谷間にもどんどんと口付けが落とされていく
触れられたところが熱を持って
無意識に足をすり寄せる
「俺のもんだって、見せつけたくなんだよ」
そのままキャミソールを胸の上まで捲り上げて
おへその横や
腰のライン
ショーツの上ギリギリまで痕をつけられていく
『やっ‥そんな‥いっぱい‥?』
ちらりと自分の身体をみると無数に残った夜久くんのしるし
赤くなって身体中が疼き出す
「我慢してた分‥いっぱいつけさせて」
足が完治するまでの間
大切な試合の前に何かあってもいけないし
出来るだけ安静にしてきたから
今日の夜久くんは前にも増して
ゆっくりと時間をかけて執拗に攻めてくる
「背中もつけさせて」
すると着ていたシャツを全て脱がされて
くるりと身体を反転させられる
両手は相変わらず夜久くんの左手でまとめられたまま
首筋から背中にかけて
持ち物にひとつずつ名前を書いていくように
ひとつ
またひとつと
くっきりと痕がつけられていく
「腰揺れてんのかわい‥」
『っ!!指‥も‥はいってきたっ‥』
手首を押さえていない方の手がスカートを捲り上げて
そのままショーツを少し下げられると
つぷりと指が入ってくる
『だ‥だめっ‥このかっこも‥はずかし‥っ』
「すげー濡れてるから大丈夫‥」
「そっ‥いうことじゃ‥なくてっ‥』
身体に付けられた無数の痕がじんじんと疼いて
それだけで気持ちが良かったのに
いきなり長い指でぐちゅぐちゅと中を掻き回されるからおかしくなりそう