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ハイキュー 裏短編集 【R18】

第17章 夜久衛輔 攻めの姿勢 


練習が再開して



さっきよりもさらに気合いの入った様子の夜久くん



真剣な顔
どこまでもバレーに真摯な姿はずっとみていたいくらい美しかった





「まーたやっくんの事みてんの?分かりやすいね〜」




『み‥みてるけど‥それはマネージャーとしてっ‥』





綺麗な姿勢でふわりとボールをあげる姿に見惚れていると
鉄朗が隣にやってくる



「はいはい‥マネージャーとしてですか‥それならもっと俺の事も見てくれてもいいんじゃないの?」




背の高い鉄朗が腰に手をあてて背中をぐっと屈める



目の前に近付く顔




『鉄朗‥?』




「昔っから髪長いの好きだったから‥また俺のために伸ばしてよ」



長い指が短く切った私の毛先をなぞる



『っ‥』



少しくすぐったくてぴくりと体が反応する





「近いっ!」




『わぁっ!』





私と鉄朗の間にさっと割り込んできて
夜久君が私の目をじっと見る




『な‥なにっ‥?』





「危機感!警戒心!」




『は‥はいっ!』




いつも怒られるから大きな声で返事をする




「ぶっ‥なにそれっ‥」




「こんな可愛いくせに隙がありすぎるから鍛えてんの!」



「鍛えるって‥ほんとやっくんらしいわ!まぁでも危機感と警戒心ゼロなのは昔っからだよな〜無防備すぎるのもなんとかならないもんかね」




鉄朗と夜久君が話しているのをみていると後ろからリエーフくんにガバッと抱きつかれる




「花澄さんっ!俺のアタックみました?!すっごいのが打てたんですよ!」



『わわっ‥!見てなかった‥ごめんねっ!』



体格の大きいリエーフくんの体重によろけるとさっと夜久君に支えられて

鉄朗がリエーフくんを私から引き剥がす




「リエーフ!抱きつくなって何回も言ってるだろうが!」



「だってー!」




「「だってじゃない!」」






「花澄も大変だね‥」




リエーフくんと2人が言い争っている横を研磨がちらりとみてから通り過ぎていく





こんな騒がしくて




楽しい日々も三年生の私達はあと少し




楽しさの中に少し


寂しさがたまに顔を出す




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