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ハイキュー 裏短編集 【R18】

第17章 夜久衛輔 攻めの姿勢 


夜久side



『わぁっ?!リエーフくんっ‥高い‥っ!』




リエーフがいとも簡単に花澄の身体をふわりと持ち上げる




「おい!なに王子様みたいな事してんだよ!おろせ!」



「夜久さん!少しくらいいいじゃないですか〜!」




「少しでもなんでもダメだ!」





そう言うとようやく花澄を地面に下ろす





「花澄‥ちょっといい?」




『大丈夫だよ!』




ようやくリエーフから解放された俺の彼女が
研磨に話しかけられて離れて行ってしまう



幼馴染ってのもあるかもしれないが
人見知りの研磨も
花澄には心を開いて
よく懐いている


 
本当に天然の人たらしってのは困ったもんだ




「花澄さーん!髪切ったんすね!めっちゃ可愛いっす!」





研磨と練習ノートをみながら何やら話している2人の間に犬岡までもやってくる



『そうなのっ‥!そう言ってもらえて嬉しいな‥ありがとう!』



「本当よくお似合いですね!可愛いです!」



『芝山くんまで‥ありがとう』




その後も話しかけたいのに次から次へと囲まれていくから結局練習が始まるまで話せなかった






『きっと相手のチームは‥』




ようやく練習が始まって



飲み物休憩の時間
ノートをみながら小さく何かを呟いている花澄の後ろに立つ




下を向いてノートを見ているから
いつもちらっとしかみえなかった綺麗な首筋が露わになっていて


ふっと吐息を吹きかけてみる




『ひゃぁっ‥夜久くん‥っ?!』




赤くなった首筋を抑えながら恥ずかしそうに振り返る




『そ‥そんなとこだめだよっ‥』





そーゆう事してる時みたいに赤くなる顔をみて俺の身体もかっと熱くなる




「それ‥俺の為?」



耳元で小さな声で聞いてみるとぴくりと体が揺れる




『っ‥うん』




「今日家行ってもいい?」




『う‥うんっ!大丈夫っ!』




こくこくと嬉しそうに頷いた後
監督に呼ばれて走っていく後ろ姿をみつめる





ただでさえ可愛い花澄が俺の為にショートにしてくれたんだって思うとすっげぇ嬉しくて



めちゃくちゃやる気が湧いてきた





「さ、頑張りますか」
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