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ハイキュー 裏短編集 【R18】

第17章 夜久衛輔 攻めの姿勢 


夜久side


結局その日の夜は花澄のおかげでぐっすりと朝まで眠る事が出来た



それから約二ヶ月



怪我もとっくに完治して
数週間後にせまった春高の全国大会にむけてより一層練習に励んでいた




そんなある日


登校すると
なぜかいつにも増して教室がざわざわと騒がしい

それに人だかりも出来ている




「この騒ぎ‥なんかあったのか?」



最前列の自分の席にカバンを置いて後ろの席の黒尾に話しかける



「やっくんの為にしたんだと思うと羨ましいよ‥」




すっと細めた目がどこか遠いとこをみつめる




「俺のため‥?なんのことだ?」




改めて人だかりが出来ている方に顔を向ける





「ロング一択だったけど‥こんなにショートが似合う子いる‥?顔の小ささがよく分かるぜ‥」



「あんなにバッサリいくなんて‥失恋したとか?!俺にもチャンスあり?!」



ざわざわと騒ぎ立てる男子の声




バッと立ち上がって人だかりが出来ている方に歩いていくと
確かに見覚えのある華奢な身体‥



違うのは髪型だけだ




「花澄っ?!」




思わず大声を出す





『夜久くんっ!おはよう‥!』




俺と目が合うと少し照れくさそうに頬を染める花澄



胸元まであった長い髪が短く切られている



短くなった髪はまだ扱い慣れていないのか


うしろにひょこっと寝癖がついていて
可愛いし


綺麗な白い頸がさらに目立って
前とはまた違う色気が漂っていて



ふわりと丸みをおびたシルエットが
顔の小ささを際立たせている






「やっば‥めちゃくちゃ可愛い‥」




思わずじっと見つめると
耳まで一気に赤くなる顔



『ほ‥ほんとっ‥うれしい‥っ!』




ふにゃりと笑うと少しみえる八重歯



あまりの可愛さに周りにいた女子までもが息を呑む



集まっていた男子たちは顔を赤く染めながらも

失恋じゃないのか‥と残念そうに席に帰って行った






放課後も花澄が髪を切った噂が広がって



いろんな奴らが部活に向かう姿を一目見ようとやってきた


やっと体育館についてからも
うるさい奴が1人



「花澄さんっ!ショートめっちゃ似合いますね!可愛すぎるでしょー!」
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