第16章 宮治 体育館倉庫 閉じ込め
「おかん買い物行ってるからどうぞ」
治がスリッパをだしてくれるから
そのままスリッパをはいてお家にあがらせてもらう
リビングにいるはずの侑の声が聞こえずに治と目を合わす
「もしかして寝たんとちゃうやろな‥」
2人の部屋がある2階に駆け上がっていく治の後をついていく
「あっつ‥」
部屋を開けると宣言通りに暖房をつけてくれていたみたいで
とってもあったかくなった部屋の中
二段ベッドの上からはすぅすぅと侑の寝息が聞こえてくる
『寝てたね‥』
「リビング行っといてって言うたのに‥まぁでも寝てるからええか」
『っ‥治‥?』
二段ベッドの下にそっと押し倒されて
私の上に治が覆い被さるから
ベッドがギシっと音を立てる
「前もしたから‥声我慢できるよな?」
着ていたブレザーを脱ぎ捨てて
ネクタイを性急に解くと少し強引なキスで唇を塞がれる
上のベッドには侑がいて
いつ起きてくるかも分からない
前に身体を重ねた時もドキドキして心臓がおかしくなっちゃいそうだった
『だめだよ‥っ‥侑起きるかも‥』
こそこそと治の耳元で話すけれども
その間にも服を脱がされていく
「ツムは寝たら中々起きんから大丈夫や」
ブレザーとニットを脱がされて
シャツのボタンをぷちぷちと開けていく
「次から体育倉庫に行く度に花澄は今日の事思い出して顔赤くするんやろな」
『っ‥』
両手首を治の手が掴んで
露わになった胸元に口付けが落とされていく
さっきとは違って暖房で暖められた部屋の中
はぁはぁと吐く吐息が肌にかかるだけで熱くてじんわりと汗をかく
「気持ちよさそうにして‥可愛い顔」
『っ‥だ‥め‥』
手首を解放されると
スカートの中に手が伸びてきて
さっとショーツを抜き取られる
大きく脚を開かされて
治を受け入れるそこに
熱い塊があてがわれる
さっきまで重ね合っていた身体は
僅かな刺激だけでも敏感に反応してしまう
「はよ挿れて欲しいって顔しとる‥」
ゆっくりと私のナカに入ってくる熱に
口を抑えていても声が漏れてしまう
『ぁっ‥ンっ‥‥こえ‥でちゃう‥っ』