第16章 宮治 体育館倉庫 閉じ込め
治side
必死に訴えてくる大きな目が
嘘で言うてるんとちゃうって教えてくれる
俺らはイケメンとか言われてよくチヤホヤされるけど
花澄が俺の事を顔で選んだんじゃないってのはよう分かってるつもり
最初は天然で鈍感な花澄にどんだけ苦戦したか
付き合ってからも夢みたいで
かっこいいって言うてくれる度に胸が少しちくっとして
それやったらツムも一緒やんな‥とかアホみたいな事でうじうじ悩んだりもしたけど
この顔見たらそんな悩み吹っ飛んでった
「俺を好きになってくれてありがとうな」
ふっと笑うと
必死な顔しとった花澄の顔もぱぁっと明るくなって
俺の好きな太陽みたいに眩しい笑顔でニコッと笑う
『こちらこそっ‥私を好きになってくれてありがとう』
もうどうしようなく好きで
たまらんくなってギュッと力をこめて抱きしめる
「もうどこまで可愛いねん‥」
『んっ‥くるし‥っ』
少し眉をよせてふふっと微笑む花澄の腰を少し浮かせて
反り立った俺の昂ぶりをあてがう
『まっ‥まって‥ほんとにここでするのっ‥?』
「もう待たへん‥ほんまにする‥」
『〜っ!』
向かい合って抱き合ったまま
腰を沈めていくと
ゆっくり花澄のナカに俺の欲が入っていく
お互いに気持ち良くなっていた身体はあっという間に奥まで繋がりあって
ここが学校の中って事を忘れてしまいそうなほどの快楽に溺れそうになる
「気持ちええなっ‥それに‥花澄んナカめっちゃ熱いわ‥」
腰を両手で掴んだまま腰を上下に揺らして
どちらからともなく唇を重ねる
気持ちよさそうにビクッと跳ねる腰
一生懸命俺のキスについてくる花澄
外はめっちゃ寒いはずやのに
俺らの熱気だけで窓が曇っとんかと思うほど熱くなってくる
『すっ‥すごっ‥すごいねっ‥』
覚えたての日本語を話すようにたどたどしく話し出すから耳を傾ける
「何が‥すごいん‥っ?」
ぐちゅぐちゅと音を立てる繋がりあったそこ
俺も随分余裕がない
『ほん‥とにっ‥からだ‥ぽかぽかっ‥治もっ‥あついっ‥』
ふにゃりと下がる眉