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ハイキュー 裏短編集 【R18】

第15章 照島遊児 奪いたい


ずるずると引っ張られて
あっという間に人目につかない公園のはずれにとめてあったその人達の車の前まで連れて来られてしまった



「よいしょっと‥大人しくしてたら痛い事はしないからね?」



そのうちの1人に軽々と持ち上げられる


『っ‥』




どうしようっ‥



怖いのに


助けてって大声を出さないといけないのに

恐怖で声もでなくなってしまった




車にのせられると
フラットになっていた座席の上に寝転ばせられる




「大声ださなくて偉かったね?賢かったから優しくしてあげようね〜」




『ゃっ‥』



やめて



その一言ですら口に出来ないほど心臓がバクバクと音を立てて息が苦しい



着ていたジャージとTシャツを脱がされて
脱がされたジャージで手首を縛られる




「っだよ‥今からいいとこなのに‥さっきから電話うっせぇな‥」




1人の男の人がズボンのベルトを緩めながら私のカバンに手を伸ばす





「澤村君‥って彼氏か?すっげぇ電話してきてるから、可愛い彼女の写真でも送ってやるか」



『っ?!』



にやりと悪い顔をして
写真を撮られてしまう




澤村さんにも迷惑かけちゃうし‥どうしよう‥




気付けば涙がポロポロとこぼれ落ちる





「なんだっ‥今度は照島って‥しつこく電話してくるやつらだな‥」



『‥照島くん‥っ』



「お?なんだ?こっちが彼氏か?まぁいいや!そろそろ俺達と遊ぼっか?」



そう言うと手に持っていた私の携帯の電源を切って放り投げられる




段々近付いてくる男の人達にギュッと
目を瞑った時だった






ガンガンっ!



と車の扉を蹴るような大きな音がして車内が揺れる




「くそっ‥なんなんだよっ‥」




3人のうちの1人が舌打ちをして車のドアをバンっと勢いよく開く




「おいてめえ!何俺たちの車蹴ってんだよ?!傷がつくだろーが!」




「てめーらこそっ‥何してやがんだ‥っ!」




『照島君‥っ?!』




さっき別れたはずの照島君がはぁはぁと息を切らしながら車の外に立っていた




「花澄っ‥」



私の姿を見つけた照島君の目つきが鋭くなって
男の人達に殴り掛かろうとするから

さっきまで喉につかえていたなにかがなくなって
大声を出す
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