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ハイキュー 裏短編集 【R18】

第14章 木兎光太郎 エースの心得


木兎side



練習中


ふと花澄の方をみると目が合うけれども



焦点があっていないのかぼーっとしたまま動かない




休憩の時間になって花澄のもとへ駆けて行く




考え事でもしてたのか
目の前に顔を近付けるとやっと目を見開いて俺と目があった




その大きな目に




俺の事だけうつしてればいーのに




赤葦が花澄の事を好きなんじゃねーかなとは思ってたけど



ああも直球で言われるとドキリとした




「もしかして俺の事考えてたっ?!」





『えっ?!なんでわかったんですか‥っ』





冗談っぽく聞くと顔を赤くして素直に返事をされて固まってしまう




「ほんとに‥俺の事考えてた‥?」




『はいっ‥』



恥ずかしそうに俯く姿に胸がキュンとする





「‥可愛い」





『っ?!あ‥ありがとうございます』



「やっぱり‥誰にも渡さねーし、奪われねぇ!」




ギュッと身体を抱きしめる





「俺は!!バレーでもトップをとるし!!花澄のトップにもなる!!そしたらプロポーズする!」




抱きしめている花澄の顔がみるみると赤くなっていく




「ライバルはすっげーいるけどっ!それでも!!絶対花澄の事は離さない!!」



コーチまでもが呆れた顔をしてこっちを見るけれどもそんな事は気にしない



だって俺はこんなにも花澄の事が好きだから




たとえ誰に奪われようと
必ず奪い返してみせる




それがエースの心得ってもんだから



周りが呆れた顔をする中で




腕の中の花澄が安心したようにふわりと笑う




『じゃあ私も‥木兎さんを奪われないようにがんばりますっ』




「え‥?俺?奪われねーけど?」




『もし奪われそうになったら、こーんなに木兎さんの事好きなんだって私も宣言しますね!』




ふふっと笑う俺の可愛い彼女





エースでも敵わない相手がいるとするならば



きっとそれは花澄の事だ



俺は彼女の隣に立ち続けられるように




バレーも恋も全力で




やっていくしかないと改めて心に誓った




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