第14章 木兎光太郎 エースの心得
「もう俺の腕ん中閉じ込めときたい‥」
腰を揺らすたびに
梟の羽根のような綺麗な髪の毛から水滴が滴り落ちる
大人っぽい見た目とは裏腹に
子供のように駄々を捏ね始める
「やっぱり俺以外の男と話すの禁止‥」
『それはっ‥むずかしっ‥』
「この身体他の誰にも見せないで」
『んっ‥ぼくとさっ‥!』
ゆっくりと動かされていた腰が
段々と激しくなり始める
「ずっと俺だけの花澄でいてっ‥」
『んっ‥!それはっ‥はいっ‥ずっと‥木兎さんだけっ‥』
激しく奥を突かれながら必死で応えると
子供のように体温の高い木兎さんの胸の中にギュッと抱きしめられる
「すげー好きっ‥」
『っ!‥私もっ‥好きっ‥です‥』
「お願い‥下の名前で呼んで‥?」
私の身体をギュッと抱きしめたまま
一番気持ちがいいところを何度も木兎さんの大きなモノがトントンと突いてくる
『こ‥っ光太郎‥さん‥っ』
うっすらと暗い部屋の中で
木兎さんの目がすっと細められる
「んっ‥恋人同士って感じで‥最高‥!」
『ゃあっ!だ‥めっ‥いきなり‥っ‥!』
ニコッと笑った木兎さんの腰の動きが急に激しくなって快感に身を捩る
全国五本指にも入ると言われるエースの身体はそう簡単にびくともするはずもなく
容赦なく奥を激しく突かれる
『もっ‥だめっ‥!光太郎‥っ』
「んっ!もっと‥名前呼んで‥」
本能のままに獲物を喰らう動物のように
私がイッても止まることなく攻められて意識がとびそうになる
木兎さんとのエッチは熱くて
激しくて
木兎さんのプレーそのものみたいだった
ただ一つ
しょぼくれモードにならないだけ
『こ‥光太郎‥っ‥もうっ‥だめっ‥!』
手首の痛みなんかとっくに忘れて
おかしくなりそうなほどの快感に身体が震える
「んっ‥俺も‥っイく‥っ」
奥を突く木兎さんのスピードがさらにはやくなって
一番気持ちのいいところを一気に突き上げられる
「絶対離さねぇっ‥」
大好きな木兎さんの腕の中でびくりと大きく身体を震わせて
身体から一気に力が抜けていった