第13章 バレンタイン番外編 稲荷崎 北信介
北side
ほんまは他の男に手作りのチョコレートなんかあげんといてほしかった
それでもそんなん言うて困らせることもしたないし
何より自分がそんなにも小さい事考えるんかとびっくりした
甘いもんはばぁちゃんとよく和菓子を食べたけど
こんなに美味しいチョコは初めてや
他の誰も絶対花澄とこんな事出来へんやろって思うと
俺だけが特別やと思えて気分が良くなった
気持ちよさそうに蕩けた目をしながら
一生懸命に俺とのキスに応えてチョコを喉に流し込んでいく
ほんまかわええな‥
誘惑するように綺麗な身体
華奢で細い身体やのに
綺麗にくびれたウエストから
溢れんばかりの大きな胸が揺れる
『北さんっ‥早く‥』
「っ‥そんな可愛い声で強請られたら優しくしてあげられんかもしれん‥あんまり煽ったらあかんよ‥?」
履いていたボクサーパンツをずらす
何もしてへんのに大きくなった俺の欲の塊を右手で掴んで
花澄の蜜壺の入り口にあてがう
「挿れるで‥痛かったらすぐに言いや?」
淡い桜もちみたいな色したショーツを足から引き抜いて
大きく開かせた足の間に身体を割り込ませる
『北さん‥ギュッてして欲しいです‥』
「ん‥好きやで‥」
両手を伸ばして抱きついてくる身体をギュッと抱きしめたまま
ゆっくりと腰に体重をかけていく
『んっ‥はっ‥ぁっ‥』
狭い入り口がギュウギュウと締め付けてきて
くっと目を細める
かすかにチョコの香りが残る口内にもう一度舌をいれて夢中でキスを繰り返す
「今までバレンタインなんかどうでもええと思っとったけど‥花澄のおかげで楽しいわ」
『んっ‥うれしっ‥』
口の横に少しチョコをつけたままふにゃりと笑う愛しい彼女
「俺‥こんなにも好きになって‥いつか別れが来るんかと思ったら怖いわ‥」
ゆっくりと腰を動かすと可愛い声を溢しながらじっと見つめてくる
『っ‥けっこん‥するんですよね‥っ?ずっと一緒‥だから‥怖くないです‥っ』
前にばあちゃんと3人で話しとった時に
そういえばそんな話になった
「ふっ‥そうやったな‥ほんまに俺でええんか‥?」