第2章 宮侑.治 2人だけの彼女
侑side
「あーあっちぃ!!ただいまー!!なぁ!この玄関の靴誰のなん?!」
今は夏休み
練習が終わって家に帰ると見た事ない靴が置いてある
『えへへ、私だよ?覚えてる?』
ひょっこりとリビングから顔を出す美少女‥
って何?!
「はぁ?!覚えてないわけないやん!!何でここにおるん?!」
忘れる訳もない
俺が一目惚れした唯一の女子
『びっくりした??おばあちゃんちょっと体調悪いって言うから夏休みの間だけこっちに帰ってくる事にしたの!』
ニコッと笑う顔が相変わらず可愛ええ
何でも昔は海外に住んどったらしい
中学生くらいの時に日本に帰ってきて
俺ん家の近くに花澄のばーちゃんが住んでるからって短い間やったけど関西におったらしい
その時に知り合って‥俺もサムも一目惚れしたってわけ
めっちゃ可愛いし、ええ子やし‥ずっと一緒におりたいって思っとったのに
夏が終わったら仙台に引っ越してしもた
お互い中学生やったし携帯電話も持ってなかったから連絡するすべもなく
会いたいな〜ってずっと思っとったけど
まさか今日会えると思わんくてびっくりやわ‥
てか中学の頃からめちゃくちゃ可愛かったけど
さらに可愛くなりすぎてへんか?!
それに‥胸も‥中学生にしては大きすぎやと思っとったけど
さらに大きくなってるやん!!
『侑‥?』
「おかん!!何で先に教えてくれんかったん?!言ってくれたら気合い入れて帰ってきたのに!!」
「あんたそんなん花澄ちゃん来る言うたらギャーギャーうるさいやろ!だから今日まで内緒にしとったの!」
慌てて髪型を整えてリビングへと入っていく
「ほんま久しぶりやなぁ〜会えてめっちゃ嬉しいわ!」
『うんっ!私も嬉しいっ!稲荷崎で活躍してるの聞いてるよ!すごいね!』
相変わらずの可愛い笑顔
何やねんその笑顔?!殺す気か?!可愛すぎるやろ‥
「まぁ‥それ程でも‥あるけどな!花澄は部活なにしとん?」
『私もね、バレー部だよ!!って言ってもマネージャーだけどね!全国行ったら侑達と戦えるね!』
「なにっ?!男子バレー部か?!そいつら羨ましすぎるやろ‥」
暫くすると玄関の開く音がする
「ただいまー!てかこの靴誰のなん?」
「サム!!落ち着いて聞け!!」
「なんやねんツムお前が落ち着け」