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ハイキュー 裏短編集 【R18】

第12章 黒尾✖️研磨 おさななじみ


「俺が‥魔王‥」




いつもみたいにふざけた調子で返してくると思った鉄朗の顔がなぜか一気に赤くなる




『鉄朗‥?』



「俺が魔王‥そっか‥うん‥‥」



『わぁっ?!て‥鉄朗っ?!』




突然鉄朗にギュッと抱きしめられて困惑していると
私たちの間に機嫌の悪そうな研磨が割り込んでくる





「ねぇ‥俺言ったよね?俺以外とあんな事しちゃダメだよって」




鉄朗と私の間にいるのに
研磨の目は真っ直ぐに私を見つめている




『えっ?!あ‥あんなこと‥っ?!なんでわかったの‥?』



言っている意味を理解してつい研磨から目を逸らしてしまう




「はー‥いつから一緒にいると思ってんの‥」




隣に鉄朗がいるのに
研磨の目は怒ったように鋭くて


まるで私しか見えていないみたいだった





『えっと‥けんま‥?』




私の隣に座った研磨がぐいっと私の顎を掴んで
段々と目の前に顔が近付いてくる




「で‥どっち選ぶの?」




今にも唇が触れてしまいそうなほど近付いて
ギュッと目を瞑ると

反対側に座っていた鉄朗が私を引き寄せる




『えぇっ?!ど‥どっち‥?』




両隣からグイッと2人の顔が近付いてくる




「花澄は俺と付き合うでしょ?だって昨日そーいうことしながら俺の事好きって言ってたもんね?」



チラリと研磨を見た後に私の前に鉄朗の顔が迫る




『えっ?!私‥そんなこと‥』




昨日の記憶は正直曖昧で



気持ち良くなって訳がわからなくなって‥途中からは殆ど覚えていなかった






「へぇ‥クロの事が好きなんだ?じゃあ俺の事は好きじゃないの?」




バレー中も中々みせない感情のこもった研磨の瞳に捉えられてビクッと身体が固まる



『そんなことないっ‥研磨のことも‥っん』




その続きを言わせないようにしたのは
鉄朗からの唇を塞ぐようなキスだった




『んっ‥まっ‥て‥ねぇ‥てつろ‥』




突然キスされて



それも研磨の前で



なんだかいけない事をしているような気分になって心臓が痛いくらいにドキドキと騒ぎ出す





「つーわけで、花澄は俺が頂くって事でいいか?研磨?」






「つーわけでってどんな訳なの‥いい訳ないじゃん」




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