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ハイキュー 裏短編集 【R18】

第12章 黒尾✖️研磨 おさななじみ


息が突然苦しくなって慌てて飛び起きると目の前には鉄朗の顔があった



外はもう真っ暗で
急いで帰らないと夜ご飯の準備が間に合わない



布団を出ようとして自分が下着しか身に付けていない事を思い出して突然恥ずかしくなる




「相変わらず照れた顔も可愛いんだから」




『っ!!あ‥ありがとっ‥』




私の制服を差し出して鉄朗がニヤリと笑う





鉄朗の事を見てたら色々さっきまでの事を思い出してきちゃうから



鉄朗に背中を向けていそいそと着替え始める





「じゃーね?また明日」




『う‥うんっ!また明日っ!』






着替え終わってからバタバタと用意をして



玄関まで見送ってくれた鉄朗に手を振る





「俺との事も考えててね?」




玄関の扉を開けようとすると後ろからギュッと抱きしめられて
耳元で小さな声が聞こえる



顔は見えないけど
なんだか照れているんだろうなって分かる鉄朗の声に




私まで照れてしまって声が裏返ってしまう





『ひゃいっ!』




「ひゃいだって‥かわい‥」




『ね‥鉄朗‥そろそろ‥』





帰ろうとして後ろを振り返ろうとするとさらにギュッと抱きしめられる





「あ〜‥帰したくねぇな〜」




さらに近くなる距離に
心臓はドキドキとうるさくて



鉄朗に聞こえちゃうんじゃないかと思うくらいだった





『また明日も遊ぶよ‥?』





「んー‥そうなんだけどねぇ‥あと少しだけ‥」





背中越しに感じる鉄朗の体温がとっても高くて
ポカポカと身体が熱くなってくる




恥ずかしいのか


ドキドキしてるのか




なんでこんなに身体が熱いのかわかんなくなってきちゃった‥





暫くの沈黙の後
鉄朗の腕がふっと緩められる



「‥やっぱり送ってく‥」





『えっ?!おうち目の前だから大丈夫だよ?!』



歩いて数十秒程の距離にある私の家





「送って行きたいからいーの!大人しく着いてきなさいよ」




抱きしめられていた腕が離されて



今度は私の手を握って歩き出す





『じゃあっ‥お言葉に甘えて‥ありがとうっ』




隣を歩く鉄朗を見上げるとびっくりするくらい優しい顔で私をみて微笑んでいる



ドキッと大きく跳ねる心臓
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