第12章 黒尾✖️研磨 おさななじみ
黒尾side
「朝まで2人共服着てなかったなんて‥何してたのかなー?」
わざと分かっていないふりをしてとぼけた様子で聞いてみる
『えっ?!わたしっ‥そんな事言ってたっ?!』
途端に目が泳いで顔が真っ赤になる
相変わらず分かりやすいんだから
「うんうん〜言ってたね〜」
『な‥にも‥してない‥』
「へぇ‥何もしてない‥と?」
唇が耳に触れてしまいそうな距離で呟くと
花澄の身体がぴくりと跳ねる
『んっ‥してな‥い‥』
「じゃあ確かめてみますか」
抑えが効かなくなった感情
細い手首を掴んだまま
小さな唇に口付けをする
『んっ‥ま‥ってっ‥』
「嫌だね‥」
『はぁっ‥ん‥むっ‥っ』
ずっと好きだった花澄が
俺のキスに感じて
可愛く吐息を漏らす
こんな可愛い花澄を
先に研磨が見たのかと思うと感じたことのない嫉妬心が湧き上がってくる
『ゃ‥ぁ‥っ‥てつろ‥なにするのっ‥?』
ひらりと捲れたブラウスの裾から掌を滑り込ませると顔を真っ赤にした花澄が大きな瞳で戸惑いながら俺の事を見上げてくる
「なにって‥昨日研磨とシタ事かな?」
『っ!』
くびれた腰をゆっくりとなぞっていく
『だ‥だめって言った‥っ』
柔らかな素肌を感じながらゆっくりと上に進んでいって
ついに大きな胸の膨らみに手をかける
「ダメ‥?」
『ん‥ダメって‥』
驚く程柔らかな胸をゆっくりと掌で包み込みながら
またゆっくりと唇を重ねる
『っ‥研磨が‥鉄朗とはダメって言った‥』
「俺とはダメか‥研磨も言うねぇ‥」
キスをする度に荒くなる呼吸をこぼす花澄の顎を掴んで上を向かせる
「逆に‥研磨だけずるいと思わない?俺だって花澄の事ずっと前から好きだったのに」
『それ‥はっ‥ぁ』
「俺の事はキライ?」
わざと悲しそうな顔をして間近で見つめると
大きな瞳が戸惑いを隠せないように揺れる
『嫌いじゃない‥』
「じゃあ‥俺にだって花澄を抱く権利はあるよな?」