第12章 黒尾✖️研磨 おさななじみ
研磨side
さっきまではあんなに乱れて‥
思い出すだけでさっきの光景が頭をよぎって身体が一瞬で熱を帯びる
「研磨‥?熱?大丈夫?」
「‥大丈夫だよ」
母さんに赤い顔を見られない様にさっと顔を逸らして食卓につく
『はぁ〜お腹いっぱい〜!!とってもとっても美味しかったです!!ご馳走様でしたっ!』
「花澄ちゃんが幸せそうにもぐもぐ食べてくれるから可愛すぎてもう私まで幸せになっちゃった〜!ありがとうね!」
『わぁっ!こちらこそありがとうございますっ!』
俺の母親にギュッと抱きしめられて花澄がふわふわと笑う
ほんと底なしに可愛いってどういう事なの‥
「お風呂もう沸いてるから2人とも入っちゃいなさい!」
『すみません!お言葉に甘えて‥ありがとうございます!』
お腹を満たした俺達は
それぞれ順番にお風呂に入る
「はぁ‥考え事してたら長風呂しすぎた‥」
花澄の身体
反応
顔
声
色んなことを思い出していたらつい湯船に浸かっている時間が長くなってしまってすっかりのぼせてしまった
『顔真っ赤だよ〜!大丈夫?!』
俺のベッドに腰掛けていた花澄が心配そうにこちらをみる
「ん‥大丈夫だと思う‥」
『研磨ってお洋服着てると目立ちにくいけど‥筋肉しっかりついてるよね』
「っ!」
花澄の横に座って
着ていたTシャツを捲り上げてパタパタとうちわであおいでいると細い指が俺の腹筋に触れる
「‥なにそれ‥誘ってるの?」
『え‥?』
お風呂上がりでまだ少し紅潮した頬
無防備なパジャマ姿
素肌に触れた花澄の指にさっきまでの行為を思い出して更に身体が熱を持つ
「誘ってるならのってあげないとね‥」
身体の熱さなんてどうでも良くなって
状況を飲み込めていない花澄を素早くベッドに組み敷く
『研磨‥?寝ないの‥?』
「寝ようと思ってたけど‥悪いのは花澄だよ?」
着ていたTシャツをさっと脱がせる
『研磨‥Tシャツ返して‥っ』