第12章 黒尾✖️研磨 おさななじみ
研磨side
『はぁっ‥はぁ‥けんま‥?』
くたりと俺のベッドに身体を預ける花澄が大きな目で俺を見上げる
「んっ‥なに‥どうしたの‥?」
まだ整わない呼吸を必死に整えようとゆっくりと息をする
『なにか白いの出たけど大丈夫‥ここ‥痛い‥?』
細い指でイッたばかりの俺の昂ぶりの先に触れる
「‥っ?!ピュアすぎて怖い‥」
ドキッと心臓が跳ねて思わず目を逸らす
何も知らない真っ白な花澄
まるで怪我した奴を心配するような真っ直ぐな瞳
そんな純粋な言動とは裏腹に乱れきった花澄の姿はめちゃくちゃ色っぽい
『えっ?!怖いのっ?!』
ガーンとショックを受けたみたいに揺らぐ瞳
こんな事クロにしたら跡形も無く食べられてしまうんじゃないか?
「ねぇ花澄‥今日した事はクロには内緒ね?」
『えっ?う‥うんっ‥誰にも言わないっ‥!』
上気した頬を更に赤らめてコクコクと頷く姿が可愛かった
「可愛い‥」
可愛い花澄を離したくなくて
服を着せた後も暫く抱きしめたままベッドに寝転んでいると
一階から声が聞こえてくる
「研磨〜!花澄ちゃーん!ご飯できたよー!」
『はーい!』
可愛い声で返事をして立ちあがろうとすると
ヨロッと力が入らずに倒れそうになる
『わっ‥研磨ごめんねっ‥なんか力入んない‥』
なんでだろ‥?と首を捻る花澄の肩をそっと抱いてベッドに座らせる
「俺が支えてあげる‥」
『研磨は優しいね!ありがとう!』
ふにゃりと満面の笑みでお礼を言う花澄に
少し良心が痛む
「別に‥俺のせいだし‥」
『うん?ありがとう!』
可愛い顔でお礼を言ってからリビングへと降りていくとテーブルには沢山の料理が並んでいた
「みてみて〜!花澄ちゃんが泊まってくれるって思ったら張り切っちゃった!研磨ったら中々美味しい〜!とか言ってくれないしね!」
『わぁ〜!!すっごい美味しそうです!!嬉しい〜!!本当にありがとうございますっ!』
子供みたいな無邪気な姿にまた心臓がとくりと跳ねる