第12章 黒尾✖️研磨 おさななじみ
感じた事のない熱さと痛みにゆっくりと目を開ける
目の前には余裕のない表情の研磨
と同時に自分が服を着ていない事に気がつく
『‥え‥っ‥まって‥研磨‥?』
「起きんの遅い‥」
『んむっ‥ま‥なに‥が‥』
噛み付くようにキスをされて寝起きの頭はますます混乱するばかりだ
「好きだよ‥花澄」
いつもの優しい瞳で見つめてくる研磨はどこにもいなくて
初めてみるような鋭い瞳の研磨に胸がドキッとする
まるで獲物をみつけた猫か‥それとも‥
「やっと起きた‥」
『っ‥』
にやりと笑う研磨の目が細められる
それは遊ぶおもちゃを見つけた猫のようだった
『ま‥っ‥て‥ねぇ‥』
きゅんと疼く私のお腹の奥
感じた事のない鈍い痛みと
私のナカで感じる熱いなにか
何が起こっているか分からずに
研磨に問いかけようにも絶え間なくキスをされて聞く暇もない
「ね‥力抜いて‥?こーゆう事‥俺が初めてだよね?」
研磨の顔が目の前に迫ってきて
金髪の髪がさらりと私の顔にかかる
恥ずかしいとか
痛いとか
気持ちがいいとか
色んな感情がごちゃ混ぜになるのに
目の前の研磨から目が離せなくて何も言葉がでてこない
『っ‥』
「っ‥息‥ゆっくり吐いて‥じゃないとこれ以上進めない‥」
珍しく呼吸を乱す研磨が私の耳元で喋る
『っ‥でも‥なにが‥』
ゆっくりと下を見ると
ずらしたズボンから研磨の男の人のものがでていて
それが私の恥ずかしいところに入っている
『〜っ?!』
ボッと一瞬にして身体の体温が上がる
何が起きているのかは全く分からないけれど
今までの私達がした事のない何か‥
恥ずかしくてイケナイ事だと言うのが分かった
『研磨っ‥わかんない‥けど‥ドキドキしすぎて‥心臓がでちゃいそう‥』
ドキドキと煩い胸をギュッと抑える
「それは‥俺も同じ‥」
あまり感情を表にしない研磨が珍しく感情的になっているのがわかって
また心臓がドキドキと暴れ出す