第11章 菅原孝支 抗えない熱
アルコールを口にしたときのようなふわふわとした高揚感が私を包む
頭がぼぅっとして
ただただ菅原先生が欲しくて堪らない
「そう‥キスして‥エッチして‥毎日花澄ちゃんは俺のものだって実感させてね‥?」
『‥っ!』
激しい腰の動きとは裏腹に
私を見つめる瞳がひどく優しくて胸がキュンと締め付けられる
こんなに誰かを好きになった事は初めてで
毎日でも菅原先生と身体を重ね合わせたいと思った
『んっ‥まいにち‥するっ‥』
「言ったからね‥」
少し出した舌をすぐに菅原先生の熱い舌が絡め取って
濃厚なキスに身体が跳ねる
「やばっ‥俺‥またイきそうっ‥」
ぱんぱんと激しく奥を揺さぶられて
私はもう何度目かも分からない絶頂を迎えている
『はっ‥ぁ‥イっ‥て‥せんせも‥っ』
くたりとへたり込みそうになる私の腰をガッと掴んでさらに腰の抽送が早くなる
「で‥る‥っ‥!」
『〜っ!』
パンっ!
と一番奥まで菅原先生のモノが入ってきて
ギュッと抱きしめられる私の中に熱いものが広がる感覚がある
先生とお付き合いするようになってから
会う度に身体を重ねてはこのような行為を繰り返している
私が学校で他の先生と話していたとか
生徒に告白されていたとか
そんなことを言われる日は何回も何回も私の中に溢れる程の白い欲を注いだ
『はぁ‥も‥むり‥』
身体から力が抜けてベッドへとへたり込む
「じゃあこのまま‥俺の事感じてて‥」
『ンっ‥』
背中越しに感じる身体はとっても熱くて
ぬるりとまた私の中に菅原先生が入ってくる
『もぅ‥だめ‥なのに‥』
「大丈夫‥動かないから‥」
後ろから私をギュッと抱きしめて
首筋にチリっとした痛みを残す
「初めての夜の事覚えてる‥?」
ビクッと揺れた私の耳の後ろにも噛み付くように痕を残す
『おぼえて‥る‥っ』
まだ菅原先生に触れられていないのに
次に触れられるところが熱を持ったみたいに熱くなる
あの日の記憶を一つずつ辿るようにキスを落とされて
私はまた抗えない熱におちていく