• テキストサイズ

ハイキュー 裏短編集 【R18】

第1章 月島蛍 ずっと欲しかったもの


『あ‥あれ?なんか立てないっ‥?!』

お腹の奥にはさっきまで月島君のモノが入っていた感覚が残っている

「大丈夫ですか?」

そう言うとヒョイっと私を軽々と持ち上げてしまう


『わぁっ?!け‥蛍くんっ!重たいし‥恥ずかしいからいいよっ!!自分で歩けるからっ‥!』

「バタバタしない。落ちますよ?こんなに軽くて‥ちゃんと食べてますか?」

恥ずかしくてワタワタとしてしまう私とは対照的に月島君は至って冷静だった

『食べてるよぅ‥‥そうだっ!!お風呂上がったらケーキ食べようねっ!!』

ニコッと笑うと月島君が一瞬目を見開いて顔を少し赤くする

「っ!そうですね‥食べましょう。それで、お風呂どこですか?」

『わっ!!ごめんねっ!ドアを出たらつきあたりの部屋にあるんだけど』

さっきまで気付かなかったけど私の浴衣と月島君の浴衣が綺麗に畳んである
シーツも洗ってくれたのか代わりにタオルが敷いてあった

私が寝てる間に色々してくれたんだ‥

そんなことを考えていると私をお姫様抱っこしたままお風呂場まで運んでくれる
男の子ってすごいな‥

『お風呂洗ってあるからすぐに溜めるねっ!』


湯船にお湯を溜めている間に月島君が私の着替えと、自分の着替えを用意する
お風呂場には兄のパジャマが置いてあった

『何から何までごめんねっ‥』

ぺこりと頭を下げると私の好きなふわっとした笑顔で顔を覗き込まれる

「いいんですよ。僕が花澄さんの初めて奪っちゃったし‥これくらいさせてください。」

大きな手でポンポンと頭を撫でてくれる

みんなの前ではあまり見せない優しい笑顔に優しい声‥

『好きだな‥』

「え‥?」

『え?!あっ‥考えてたら声に出ちゃってたかな?!』

慌てて口元を抑えると月島君が照れたように笑う


「そんな可愛い事言われたら僕‥お風呂場でも花澄さんの事襲っちゃいますよ?」


『えっ?!あのっ‥』

どんどんと顔が近付いてきて‥

唇が触れそうな距離になった時
お風呂が沸いた合図の音楽がなる


「ふっ‥冗談ですよ‥?本当はシたいですけどね」

パッと月島君が立ち上がってお風呂のドアを開けてくれる

「さ、入りましょうか?汗いっぱいかきましたしね」


私も支えてもらいながらお風呂場へと入って椅子に腰掛ける

頭を洗って身体を洗おうとした時だった
/ 434ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp