第11章 菅原孝支 抗えない熱
久しぶりの菅原先生とのご飯
そう言っても他の先生達も沢山いるんだけど
私が席に座るとスッと菅原先生も横に座る
それだけで嬉しくてドキドキしちゃう
普段保健室にいることが多いし
中々職員室の先生達と話す機会もないから皆んなとお話できてとっても楽しい‥けど‥
菅原先生ともっとお話ししたいな‥
ちらりと横をみると何杯目かのビールを飲み干す菅原先生
お手洗いに行くと立ち上がった足取りもなんだかフラフラとしていて心配になる
『菅原先生大丈夫でしょうか‥』
心配で立ち上がると他の先生達に引き留められる
「スガちゃんは普段から飲んだらあんなだから大丈夫大丈夫!それより白鷺先生って彼氏とかいるんですか?」
『えっ?彼氏はいませんよ』
「じゃあ菅原先生とかどう?」
横から菅原先生と仲の良い女の先生がグイッと私の肩を組んでそんな事を言うから一気に顔が赤くなってしまうのがわかる
『すっ‥菅原先生はとっても良い先生ですっ‥生徒達からも人気ありますしっ‥』
女の先生の顔がさらに近くなって
私の瞳を覗き込むようにニヤリと笑うから
心が見透かされているような気がして咄嗟にグラスに手を伸ばす
「ちょっ‥白鷺先生‥それ菅原先生のウーロンハイ‥」
ごくりと喉を通る液体が
私の身体を一瞬にして熱くする
恥ずかしさと
アルコールに耐性のない私の身体がどんどんと熱を持つのがわかる
「顔真っ赤じゃないスか‥どんだけ弱いっつーか可愛い‥」
最近入ってきた若い男の先生がさっきまで菅原先生が座っていたところにきて私の顔を覗き込む
『身体‥あっつい‥』
ポカポカと熱を持つ身体が熱くてブラウスの上に羽織っていたカーディガンを脱ぎ捨てる
それでもまだ熱くて胸元のリボンを解いてブラウスのボタンをプチプチと開けていく
「まっ‥待った待った!ストーップ!」
『ん‥?どうしたですか‥?』
両手を握って止められるから女の先生を見上げる
「それ以上ボタン外すと‥危険だよ?」
『ん‥』
綺麗な唇‥
胸の奥がキュンとして先生の顔を両手で掴む
「へ?」