第11章 菅原孝支　抗えない熱

菅原side


校門の前で女性陣が着替え終わるのを待つ



たまに一緒になる事はあるけど大体帰る時間の違う白鷺先生の私服はあまり見たことがなかった



『お待たせしましたっ‥』




こちらに駆け寄ってくるその姿にいつもとのギャップで胸がドクンと音を立てる



仕事中は一つにまとめている長い髪はおろされていて

清楚な先生によく似合う
淡いカラーで統一されたコーディネートはめちゃくちゃ可愛かった



「相変わらず私服も可愛いっスね！」



下心丸出しの男性陣が白鷺先生を取り囲む




「全然待ってないよー！皆んな揃った事だし行きますか！！」



さりげなく白鷺先生と男性陣の間に割り入って歩き出す




教師って仕事は中々多忙だからみんなでご飯食べに行くのなんか本当久しぶりってか‥



まぁこれもいいか



パッと横を見ると嬉しそうな顔の白鷺先生と目が合う




『菅原先生とご飯‥嬉しいです』




「っ‥俺も‥嬉しい」



内緒話のようにこそっと話しかけてくるのが可愛すぎて
咄嗟の事につい取り乱してしまう







「さー！！久しぶりの飲み会なんで皆んなパーっと飲んじゃいましょ！！明日は土曜日だし！」




教師達行きつけの居酒屋についてちゃっかり白鷺先生の隣をゲットした‥ものの







周りの先生達のアピールがすごすぎて中々話に入れない





「クソ〜！こうなりゃやけ酒だべ！」




グイッとお酒を飲み干す横で白鷺先生がオレンジジュースを口にする




『菅原先生っ‥あんまり飲んだらしんどくなりませんか？』





「いいのいいの〜！明日は部活もないし！それより白鷺せんせーはお酒弱いんだっけ？」



『そうなんです‥一緒に飲んだ事のあるお友達からもあんまり飲まない方がいいよって言われていて』




なんかそう言われると酔ってるところみてみたくなるけどな




まぁでも体調悪くなるタイプの人もいるしな〜



無理強いはよくないな！



それからみんなで飲んで
食べて



程よく自分もほろ酔い気分になって
周りの先生達もいい感じに酔ってきた



「俺ちょっとトイレ行ってきまーす！」



ふらふらとした足取りでのんびりお手洗いに向かう