第1章 月島蛍 ずっと欲しかったもの
月島side
先輩の耳元で囁くと身体を少し震わせながらも優しく微笑みながらこたえてくれる
『うんっ‥離さないでっ‥』
「っ!!!」
心臓がギュッと掴まれる感覚
本当に先輩にだけは敵わないや‥
奥で止めていた腰を一気に引いて奥まで打ちつける
『やぁっ‥!だめっ‥おかしくなりそっ‥』
「あんな可愛い事言って‥煽ったのは花澄さんですからね?」
眼鏡をかけ直してニヤリと花澄さんをみる
『っ!!‥ぁっ‥もうっ‥ダメかもっ‥』
花澄さんの細い腰を掴んで
大きくなった僕のモノを打ちつける
抽送を繰り返す度に大きく揺れる胸を両手で掴んで口の中に含む
『きゃあっ‥そこもっ‥だめなのっ‥気持ち良くておかしくなっちゃ‥ぁあっ!!』
もっと乱れた姿が見たくって
もっと僕で気持ち良くなって欲しくて
腰の動きを徐々に早めていく
「っ‥イッてくださいっ‥僕も‥そろそろっ‥」
『っんん‥イクっ‥?!』
「そうっ‥気持ち良いのくるでしょっ‥?頭が真っ白になって‥身体が大きく跳ねるやつ‥っ」
『はぁっ‥!んんっ!イ‥くっ!!蛍くんっ‥気持ちいいのっ‥きちゃうっ‥!!』
「かわいいっ‥もっと僕の名前呼んでっ‥」
『っ‥!!けい‥くんっ‥蛍っ‥好きっ‥』
「くっ‥!僕も‥っ‥花澄さんっ‥」
僕を搾り上げるようにナカがキュウっと締め付けられて
絡みつく
ビクンッと先輩の身体が大きく跳ねて
そのまま意識を手放した
薄いゴムの中で僕の欲が吐き出される
全て出たのを確認して
先輩のナカからずるりと僕自身を引き抜く
『んっ‥』
目を閉じた先輩がぴくりと動いて色っぽい声が漏れる
「頑張ってくれてありがとう‥」
優しくおでこにキスをして
パッと下を見ると
シーツについた赤いシミ
「嘘じゃないのは分かってたけど‥本当に初めてだったんだ‥」
先輩の初めてが僕っていう事実に堪らなく嬉しくなる
「大好き‥ずっと‥離さないから‥」
先輩をギュッと抱きしめたまま
眠ってしまった先輩に声をかける
「あとで一緒にお風呂‥入りましょうね‥?」
すーすーという規則正しい寝息と
胸の中に感じる温かな温もり
ずっとずっと欲しかったもの‥
大切な人を抱きしめて
僕もまどろみの中に落ちていく