第11章 菅原孝支 抗えない熱
菅原side
教師になってから早数年
だいぶ仕事にも慣れてきた俺のオアシス
保健室へと向かう
「白鷺せーんせ‥っておい!お前らまたここにきてんのか?!」
保健室のドアを開くとそこには数名の男子や女子がまるで溜まり場のようにワイワイと騒いでいた
『菅原先生もお疲れ様です!コーヒー淹れますね』
にこっと笑う白衣の天使が俺専用のマグカップを手に取って立ち上がる
「スガ先生だって毎日来てんじゃん!俺らも白鷺先生に癒しもらってんの!」
「そーそー!悩み事聞いてもらったりねー!」
白鷺先生がこの高校に赴任してからというもの毎日のように生徒が集まるようになった
『ふふっ‥みんなが来てくれて嬉しいよ?保健室って1人でいることが多いからね』
「「〜っ!!」」
周りの生徒達が顔を赤くする
泣きぼくろがチャームポイントの大きな二重の目
顔なんかちっちぇーし
睫毛なっげーし
童顔で背もちっこくてめちゃくちゃ可愛いのに
白衣の下の白いブラウスはボタンがはち切れるんじゃないかと思う程のナイスバディだ
またメガネがエロいんだよな〜‥タイトスカートからのびる黒タイツもなんともまぁ‥
『‥菅原先生?大丈夫ですか?』
「わっ?!だ‥大丈夫!!」
両手でマグカップを手渡しながら心配そうに俺の顔を覗き込んでくる
『そう‥ですか?でも少し顔が赤いような気が‥』
俺の前髪をさらりとよけて
小さな手がおでこに触れる
近付く距離に鼓動の音が激しくなる
近くでみるとますます可愛いな‥
「え?!それはっ‥イタダキマスッ!!」
赤くなる顔を誤魔化すように手渡されたコーヒーを一気に喉に流し込む
「あっち!!!」
『わわっ‥大丈夫ですかっ!?』
慌てて飲んだもんだからコーヒーが少しこぼれて俺のズボンにかかってしまう
キーンコーンカーンコーン
「あーあ‥チャイムなっちった‥スガ先生、白鷺先生に手だしたらダメだからねー!」
今まで溜まっていた生徒達がぞろぞろと保健室から出て行く
「出さないってのー!」