第10章 天童覚 手に入れたくて
天童side
『んっ‥おぼえて‥るぅ‥』
くたりと力の抜ける体を抱きしめて耳朶を優しく口に含む
「その可愛い顔も‥声も‥身体も‥全部俺のもんね?」
手に入れた途端にどうしようもないほどの独占欲に駆られておかしくなりそうだ
『んっ‥ぜんぶ‥さとりのっ‥』
イッたばかりの身体が俺の昂ぶりをきゅうっと締め付ける
「っ‥」
どんだけいい身体なんだよ‥
自分でするのとは比べものにならない程の気持ちよさに思わず目を閉じる
『さとりもっ‥私だけのものだよ‥ぜんぶ‥他の女の子にあげたらだめだからねっ‥?』
ハッと目を開けると
俺の方を振り返って
顔を真っ赤にしてうるうるとした瞳でじっと見つめられている
「っ‥それは可愛すぎる‥」
うるりと濡れた小さな唇を何度も奪う
『なんで‥わらってるの‥?』
少し膨れた顔で見上げてくる顔もどうしようもなく可愛い
「いや‥可愛いなって」
だってこんな可愛くて
誰からも好かれてるような子がさ
俺みたいな腹黒い奴を誰かにとられないか嫉妬してるんだって
想像するだけで可愛くて愛しくて笑いが込み上げてくる
「心配しなくても俺は花澄ちゃんしか見えてないし、俺の全部花澄ちゃんにあげる」
『っ‥さとりっ‥』
花澄ちゃんの気持ちいいところをぐちゅぐちゅと突き上げる
『もっ‥イ‥くっ‥』
びくんっとまた大きく身体を震わせて花澄ちゃんの身体から力が抜けるのが分かる
力の抜けた身体を抱きしめながらゆっくりと俺の欲を奥まで運ぶ
言われなくても俺は花澄ちゃんしか見えてないし
見たくもない
このまま腕の中に閉じ込めて
他の男に触れられないようにしたいと思ってるくらい
小さな身体をその手に抱きしめて
俺も目を閉じる
手に入れたこの温もりを二度と他の男には渡さないと胸に誓いながら
to be continued‥