第10章 天童覚 手に入れたくて
天童side
花澄ちゃんと密着する身体
思わず溢れた小さな本音が聞こえてもう俺のブレーキはききそうにもない
小さな顔を両手で掴んで逃げる舌を絡め取るように口内を蹂躙していると
紅潮した顔で大きな目をとろんとして物欲しそうに俺のことを見上げてくる
計算せずにこの顔とか
「天然の煽り上手‥こわいね〜」
くくっと笑いながらさらに花澄ちゃんの口内を堪能する
俺のキスで乱れる花澄ちゃんは最高にエロかった
ずっと見てみたかった花澄ちゃんのこんな顔
「もっとみせて‥?」
紫の大きなリボンに手を伸ばしてゆっくりと解いていく
『天童君っ‥?もういなくなったよ‥勉強は‥?』
「勉強は‥後で‥花澄ちゃん家行っていい?」
兄ちゃんと二人暮らししてる花澄ちゃんが
平日は兄ちゃんが仕事で遅いことも知っていた
『いいけど‥リボンなんでとるのっ‥?』
反応の遅い花澄ちゃんの手からさっとリボンを抜き取ってブラウスのボタンをプチプチと外していくと
「これ‥」
ふわりと柔らかそうな胸の膨らみに残った赤い痕を指先でなぞるとぴくんと揺れる身体
『これは‥気付いたら‥』
「俺のんで消してもいい?」
戸惑う瞳をじっと見つめると
顔を真っ赤にしてこくりと頷く
花澄ちゃんに受け入れてもらえたようで嬉しくてそこにゆっくりと口付けを落とす
ちゅ‥と優しく触れただけなのに
またぴくんと揺れる敏感な身体
「今からだから待ってて‥」
もう一度赤い痕に唇を近づけて
今度は強く吸い上げる
『んんっ‥』
俺の肩をギュッと掴んで花澄ちゃんの身体がびくりと揺れる
あんな奴の事なんて
思い出せなくなるくらいに俺でいっぱいにしてやる
堪えきれなくなった独占欲が
花澄ちゃんの白くて綺麗な肌にくっきりと紅い花を咲かす
「全部‥俺のもんにしてもいい?」
新たな場所にも俺の紅い痕を残して花澄ちゃんの事を見上げると
上気した頬に潤んだ瞳で見つめられて
俺の欲の塊がずくんと質量を増す