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ハイキュー 裏短編集 【R18】

第10章 天童覚 手に入れたくて


「おーい!そろそろ鍵閉めるぞー!誰かいるなら出てこいよー!!」



ドンドンと扉を叩く先生の声が聞こえる




「っ!!くそっ‥」




私のナカからずるりと彼のモノが引き抜かれた瞬間に鍵を開けて飛び出す




痛みでまともに足に力も入らなかったけど
怖くて怖くて必死に走り出す




ショーツをあげて


ボタンを掛け違えているのも気にせずに乱雑に止めて校門へと向かう





『っ‥はぁ‥はっ‥こわ‥かった‥いた‥かったぁ‥』




校門を出たところで一気に足から力が抜けてへたりと座り込む






「痛かった?大丈夫か?」




『牛島くんっ‥?!』



ギュッとシャツの胸元を掴むとそっと後ろから背中をさすられる




「俺もいるよーん‥シャツ‥乱れてるけど大丈夫?」




天童君が心配するような

探るような目で私の顔を覗き込む




『だ‥大丈夫っ‥手‥だけ貸してもらえるかなっ‥?』




2人に心配をかけないようにニコッと笑うと
牛島君と天童君が両方から私を支えて立ち上がらせてくれる





「そんな笑顔‥まぁ今だけは騙されててあげる」





そう言うと目を細めてにやっと笑って
天童君が私をおんぶしてくれる





『わっ?!』



「足‥力入んないんデショ?ちゃんと掴まっててよ〜?」




大人1人をおんぶしているとは思えないくらいの足取りでひょいひょいと天童君が歩き出す




大きくてあったかい背中にじわりと涙が溢れ出る




それと同時に



なぜだか胸がドキドキとして
騒がしくなる




最近
天童君に触れられるといつも胸がドキドキとして

苦しくなる




この気持ちは‥もしかして






恋?





『〜っ』




恥ずかしくなってギュッと抱きついて背中に顔を埋める



「そんなにくっつかれると俺もドキドキしちゃうね〜」




いつもの調子で軽く言う天童君だけど




回した腕に天童君の鼓動の速さが伝わってきてドキドキとする



ま‥まさか‥



『いやっ‥そんな事ない‥よね』




パッと隣をみるとニコニコと微笑む牛島君と目が合う




「天童も白鷺さんには優しいんだな」




『へっ?!』




ドキドキと煩い鼓動は勢いを増すばかりで
私はまた顔を埋めた
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