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ハイキュー 裏短編集 【R18】

第10章 天童覚 手に入れたくて


私の彼氏はなぜか天童君と話していたら機嫌が悪くなる




なんでなんだろう‥




天童君は確かに何を考えてるか分からない時もあるけど

それでも楽しそうにバレーをしている姿をみるのが私は好きだった



自由で

ふらふらとしてて



一緒に話してても楽しくって



牛島君と天童君と話しながら帰る時間も大好きだった





そんな時に
隣のクラスのバスケットボール部の部長さんが何回も何回も告白してくれて




あまりに一生懸命告白してくれるから


付き合う事になったんだけど‥それくらいから天童君が私によく触れてくるようになった


何を考えているかわからないような
猫のような目をしているかと思うと



急に熱を帯びた視線を感じて心臓がドキッとする




長い指で触れられるとまたドキドキして‥




「俺‥初めて見た時から大好きだったんだよ‥それでも白鷺さんは学校中のアイドルでさ‥まさか俺の彼女になってくれるなんて夢にも思わなくて‥だから俺今死ぬほど幸せなんだ」



気付くと彼氏が私の両手首をギュッと掴む




『あ‥ありがとうっ‥』




「他の男に触れさせたくもないんだよ‥だから頼む‥天童と距離‥おいてほしい」




目を見開いたまま
私を掴む手に力が入る



グッと近付く距離に少し怖くなって目を逸らす





『天童君は私の大事なお友達なのっ‥』





「それにしても‥あんまりいい噂聞かねぇし‥やっと手に入れた彼女の事横取りされんのだけは絶対嫌だからさ‥頼む」




そんな事言われても‥




天童君はバレー部のチームメイトだし



クラスも一緒で席も後ろで‥




何より大事なお友達なのに





『っ‥でも‥んむっ‥』




なんとか説得しようと目を合わせると
そのまま少し乱暴に唇を奪われる



「トイレトイレ〜っと‥学校の廊下でキス‥ねぇ?」



『〜っ!』





天童君がいつもの不敵な笑みを浮かべて通り過ぎる






『っはぁ‥はっ‥』




「ご‥ごめんっ‥俺‥つい‥」




『だ‥大丈夫だよっ‥!』



「とりあえず‥また部活終わり迎えに行く」


そう言うと私の頭を撫でて帰っていった



キスをしているところを見られてちくりと痛んだ胸


この‥もやもやはなんだろう?
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