第9章 影山飛雄 可愛いのは
影山side
『わたし‥も‥とびおくんの事‥だれにもわたさない‥』
「っ?!」
バッと顔をみるとふにゃりとした顔で笑っている
「そんな可愛い顔で‥そんな可愛い事言うの反則‥」
そんな可愛い事言われたのは初めてで
嬉しくて体温が上がるのが分かる
堪らなくなってこつんとおでこをくっつけると
ふふっと笑う花澄さん
『飛雄君のお顔真っ赤だね‥やっぱり可愛い‥』
「またっ‥んぐっ」
『ふふっ‥だいすきだよ‥』
俺の顔を引き寄せてちゅっとキスをするとそのまま目を閉じて眠ってしまった
「〜っ‥こんなに人の事ドキドキさせておいて寝るとか‥ありえねぇ‥」
ふわふわの白い頬をつんつんとつつきながら話しかける
「可愛いのは花澄さんだっつってんのに‥本当にもう‥」
「敵わねぇ‥」
すやすやと寝息を立てる可愛い花澄さんを腕の中に閉じ込める
「どんな花澄さんも全部‥全部俺だけのものですよ‥」
そのままうつらうつらと遠のく意識に俺もそっと目を閉じる
来年は絶対にあんな格好はさせないと心に決めて
to bee continued‥