第7章 及川徹 兄妹の秘密
一日デートをして
その後岩泉さんのお家に行って‥初めて及川さん以外と身体を重ねた
及川さんとはまた違った岩泉さんの優しいその行為に身体はまだ熱を持ったままだった
『ただいま〜‥?』
なんだか及川さんに顔を合わせづらくってそーっと玄関を開ける
今日もお父さんとお母さんは旅行に行っているから家には及川さんしかいない
そろそろと中に入ると及川さんが仁王立ちして待ち構えていた
「おそいっ!連絡してって言ったよね?!」
岩泉さんのお家に行ってから何度も及川さんから電話がかかってきていたけど
出ようとしたら岩泉さんが携帯の音を消してしまい込んでしまったから連絡ができなかった
及川さんとしかした事のなかった身体を重ねる行為を
岩泉さんは付き合ってる者同士
好きな人とする事なんだって言った
『ごめんなさいっ‥』
ぺこりと頭を下げると及川さんにギュッと抱きしめられる
「なんかあったのかと心配‥ん?」
『お兄ちゃん‥?』
私を抱きしめる及川さんの手が止まる
「待って‥今まで誰とどこで何してた?」
「友達って誰‥?」
聞いた事のない低い声で及川さんに問いかけられて身体がびくりと跳ねる
『えっ‥?えっと‥』
なんて答えたらいいか迷っていると突然首筋に噛みつくようにキスをされる
これをする時はしるしを残してるって教えてもらった事がある
「このしるし‥誰がつけた?」
「友達とするよーな事じゃねーよな?」
答える暇もなく次々と質問を重ねてくる及川さんの声が怒っているような気がして慌てて謝る
『ごめんなさいっ‥言おうと思ってたんだけど‥』
「誰?」
『っ‥岩泉‥さん‥』
「っ!」
及川さんの目がバッと見開かれる
『岩泉さんが誘ってくれて‥及川さんといつもする事‥したの‥でも岩泉さんが付き合ってる2人でもするんだって‥んっ』
その続きは及川さんのキスに飲み込まれていった
「いつから付き合ってたの?俺聞いてないけど?」
『んんっ‥いっかげつ‥まえっ‥何回か言おうとしたんだよ‥?』