第7章 及川徹 兄妹の秘密
及川side
『おはようございます!』
「お〜おはよ!」
体育館に入るともう岩ちゃんがいて花澄も中に入って行く
「花澄ちゃんさ‥学校ではマネージャーしてさ、家帰っては兄ちゃんとしてクソ川の相手してんだろ‥?大丈夫か‥?」
「岩ちゃんひどい!大丈夫に決まってるよね?!」
『えっ‥?うんっ!大丈夫!!及川さんのバレーしてるところは初めてみて感動しました!!お家ではちょっと‥恥ずかしい事いっぱいするけど‥いいお兄ちゃんです』
少し顔を赤くして笑う花澄にドキッとする
「恥ずかしい事‥?もしかしてお前花澄ちゃんに手出してねーだろうな?」
「岩ちゃんっ?!顔!!!怖い怖い!!殺し屋みたいな顔してるから!!」
『岩泉さんっ?!』
俺の胸ぐらを掴む岩ちゃんに駆け寄って止めに入る花澄
「こいつマジでチャラ男だから気をつけて‥なんかされたら俺にすぐ言ってね?」
「チャラ男じゃないから!!なにもしてないから!!」
何もしてないってのは嘘だけど‥
ごめん岩ちゃん!
ずっと一緒だから分かるけど
岩ちゃんも花澄の事が好きだし
花澄は花澄で無意識だけど岩ちゃんの事意識してるっぽいし‥
とにかく2人には悪いけど
俺はそんな諦めがいいわけじゃないから
兄妹だとしても花澄の事はずっと離さない
暫くすると他校の奴らが入ってくる
「本日は練習試合宜しくお願いします!!」
「宜しくお願いします!!」
さて、今日も花澄にいいところみせちゃおうかな
俺が一番なんだって嫌と言うほど分からせてあげるね?
「キャ〜!!!及川さんっ!!!かっこいいー!!!」
「付き合いたい〜っ!!」
練習試合を見にきた女子達の黄色い声援がとんでくる
みてる?!俺こんなにモテるんだよ?
彼氏にするなら俺じゃない?
チラッと花澄の方をみるとベンチで待機している後輩と何かを喋っている
俺の事みて?!
まぁいいか‥今は試合に集中‥
あとでかまってもらおっと