第4章 占いは信じなくても当たる時は当たる・後沖田視点【星の砂⭐︎】
それから更に詳しい事情を話す為、近藤さんと土方さんと山崎、俺と大石が会議室に集められた
「つーことは何ですかィ、今目の前にいるこのガキはその売人が所持していた危険薬物の影響で小さくなった大石ってことですかィ」
「あぁ…薬の成分や作用が具体的にどういったものかはまだはっきりとわかってねェんだがな」
言いながら煙草を噴かす土方さんの言葉を聞きながら大石を見つめていると不意にこちらを向いた彼女と目が合った
『…ねぇ、ごりらさん。この男の人は誰?』
えっ…。
「あぁ、このお兄ちゃんは沖田総悟って言ってな、ここじゃ1番強くて結衣ちゃんも以前は憧れていたくらいなんだよ」
『へぇ…』
「あとね、さっきも教えたけど俺はごりらさんじゃなくて近藤さんだからね!」
「うん、ごりら近藤さん!」
「いやごりら苗字じゃないんだけど…」
近藤さんと大石のやり取りをよそに再び目線を隣にいる土方さんに移した
「けどどういうことでィ…身体が縮んだら記憶も無くなるんですかィ?」
「わからねェ…昼間の段階では身体以外に大した支障は見られなかったが、さっきここに来る前に調べたところ今朝のことは疎か、真選組に来たことや隊士達のことも今は覚えてないらしい」
土方さんの言葉を聞きながら再度目の前で近藤さんと楽しそうに話す大石を見つめる
「…。」
記憶が…ない、か。