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空回り2【銀魂】

第1章 再会


「あ、じゃああたし先に戻ってますんで、   終わったらいつでも来てください」

『えっ!ちょっと待っ…』

言い終える前に女の子は行ってしまった。


いつでも来てくださいって言われても…

『そこには沖田もいるんですけど…』


私の声は虚しくトイレに響いた








トイレから戻って席につくと土方はコーヒーを飲んでいた。上には相変わらずマヨネーズがかけられていた。


「えらく長いトイレだったな」

『女子だって大の時もあるよ』

「その発言がもう女子じゃねーよ」

土方の言葉を右から左に聞き流しながら鞄から さっき女の子に借りたポーチを取り出す

『どうしようこれ…』

「なんだそれ」

『あ、さっきトイレで会った人に借りてて…』

「ふーん…じゃ返してこいよ」

『そ、そう…なんだけど』

手に持ったまま動かない私を土方は不審な目で見てきた


「大丈夫か?」

『大丈夫、今ちょっと返しに行くルート考えてるだけだから』

「ルートってなんだよ!」

『どうやって行けば顔を見ずに素早く帰って来れるか』

「素早く帰って来ることに何か意味があるのか」

大丈夫、サッと行ってサッと返してサッとお礼言って帰ってくるだけ!!

ギリギリ沖田にも顔を見られないで済むはず!!

『よし!行くね土方』

「お前ほんと人の話聞かねーな」

勢いよく席を立ち、女の子のほうへ行こうとしたその時だった

『あのぉおお!グフッッ!!!』

何かにぶつかりそのまま思いっきり尻餅をついて倒れた。

『ッす、すみませ…!!』

「いやこっちこそ……!」

ぶつかった相手と目が合う


な"ッ


「…吉野…?」

『お……きた…』
 

何でッ!? 


「お前…何で…」
 
「総悟…?」

私の後ろから出てきた人物に沖田の目はさらに大きく見開かれた

「土方…」

「あれ?総悟君この子と知り合いなの?」


どうしよう。

もしかしてもしかしなくともこれは…


修羅場!?
                 
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