第2章 変わらないもの。
「で、返事は?」
沖田の言葉に私は笑顔で返した
『うん!……行く、絶対行く!!』
「プハッ…声デケェ」
沖田が笑った
やっぱり私は沖田が大好きだ。
離れていたって気持ちは変わってない。
そうこうしてるうちに私の乗る電車が到着するアナウンスが流れた
「お、来たみたいだぜ、電車」
『沖田、浴衣着てきてね!』
「早く行け」
私は沖田に手を振って小走りでホームに向かった
電車の窓からだんだん遠くなっていく町を見つめ私はそっと瞼を閉じた
恋は盲目って本当だと思う。
高校生の時の彼も、少し大人になった今の彼も
私には誰よりも格好よく見えてどんどん好きになる。
『なんて…本人に言ったら引かれるかなぁ。』
でも…
沖田も頑張ってるんだもん…私も頑張らなくちゃ!
まずは女子力でも上げてみようかな。