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空回り【銀魂】

第1章 一途な恋


「お前…手はどうなんでィ」

『へっ?』

不意に沖田がこっちを向いたので思わず変な声が出てしまった

『あ、ああもう大丈…』

3人の視線を感じる!!言えってか!?

『いや…あ、あのね沖田この傷…』

「…何でィ?」

『う…ッ』

…なんか沖田がキラキラして見える!!

『だめだっ!沖田が光り輝いてて私からはそんなこととても言えない!!』

沖田は引きながら妙ちゃん達に言う

「大丈夫ですかィこいつ…」

「もう手遅れなのごめんなさい」

ひどい妙ちゃん!!

「ところで沖田くんは桜ちゃんがこう言ってることに対してどう思ってるの?」

「どうって…」

妙ちゃんが聞くと沖田は眉間に皺を寄せた

「ていうかそもそも桜ちゃんは何で総悟のこと好きになったんだ?」

いつの間にやら会話に参加しているゴリ…じゃなかった近藤君にまわりは一斉に静かになった。

そして次の瞬間、妙ちゃんが思いっきり近藤君の背中を踏んづけた

「ゴリラ、何勝手に会話に参加してんだあ?」

「いたたっすみま、せんッ!」

そんなやり取りをよそに私は口を開く

『私が沖田を好きになった理由はね、』

「…」

『私が2年前、沖田に出会ったからなの』

「はぁ!?」

みんなはまたしても一斉に声をだした

「桜どういうことアルか?」

『うん、顔はよく覚えてないんだけど2年前…この高校に入って少しした頃…』

※回想



『今日のお昼はなーにかな。イチゴパンかクロワッサン!あ、メロンパンもいーなぁ』

丁度お昼休みで購買にパンを買いに行こうとして階段を降りてた時、私はしっかり足元を見ていなかったせいでバランスを崩して落ちそうになった

けどその時!

パシッ

誰かが私の腕を掴んで助けてくれたの
「大丈夫か?」

サラサラな栗色の髪、透き通った赤い瞳

運命だって思った。

その時はお礼を言ってすぐ逃げちゃったし、名前も…学年もクラスもわからなかったから会うのも難しいかなって思ってたんだけど、ある日廊下で再び彼に会って…思い切ってその時想いを伝えたの…
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