第1章 一途な恋
それから保健室に行ったものの先生がいなかった為、沖田がかわりに包帯を巻いてくれることになった
あぁ…ずっとあの時間だったらなぁ。
教室で一人にやついていると…。
「桜きもいアル」
「何かいいことでもあったの?」
『妙ちゃん!神楽ちゃん!』
二人とも私の大親友だ。
『じゃんっ!みてみて!』
私は二人に先程沖田に巻いてもらった指の包帯を見せる
「どうしたのその怪我!」
「お、折れてるアルか?」
『大丈夫折れてないよ。それにこんな怪我…沖田からの愛情と思えば苦じゃないわ!!』
「「あー…まだやってたんだ」」
二人は声を揃えて言った。
とその時…
「甘いわよ、桜!」
『さっちゃん!!』
同じクラスで銀八先生にゾッコンの猿飛あやめ、通称さっちゃんだ
「あなたそんなことされておきながら、包帯巻いてもらったくらいで満足してるわけ?」
『えっ』
「いい?怪我した時こそ甘えて男をモノにするチャンスじゃないの」
「そう…例えば…」
※さっちゃんの妄想です
「ったく厄介事に巻き込みやがって…」
『ヘヘ…ごめん』
「念のため消毒するぜィ。染みるけど我慢しろィ」
『う、うん……痛ッ』
「ッ!」
『うっ…沖田ぁ。や、やさしくしてッ』
ドサッ
「桜…」
「おき…た」
そしてそのまま二人は…
「キーーック!!!!」
「ぎゃあああ!!!」
妙ちゃんがさっちゃんにキックをかました。
「痛いじゃないお妙さん!何するのよ!」
「何をするじゃないわよ…。黙って聞いてりゃ桜ちゃんに何変なこと吹き込んでだコラ」
「最近はこーゆう恋もあるのよ!知らないの!?」
「知るか!!知りたくもねーよ」
『あ、でも消毒とか捻挫には必要ないよね』
「そういう問題じゃないのよ桜ちゃん」
「そうアル!だいたい怪我させたのサド野郎だロ?
悪いのは桜じゃないネ。仕返しでもしてやればいいアル!」
『仕返し?』
「例えば野郎の頭に一発チョップを…ぐほっ!!」
神楽ちゃんがいいかけた瞬間、誰かが神楽ちゃんの頭を叩いた…いや、まあ誰かはみんなわかってるんだけど…
「てめー何するネ!!」
「何か一発チョップくらいそうだったからやられる前にやっただけでィ」
沖田…。