第6章 感情コントロール
放課後
「桜ー帰ろうヨ!」
鞄を持った神楽ちゃんがこちらへ来て言った
『あっ、ごめん。今日はちょっと…』
沖田絡みで一緒に帰れないとか言ったらまためんどくさいことになりそうだな…。
何と言い訳しようか考えていると…
「桜ちゃんは先生に呼ばれてるから今日は一緒に帰れないらしいの。だから私達は先に帰りましょ神楽ちゃん」
そう神楽ちゃんの手を掴み言う妙ちゃん
「うん!じゃあまた明日な桜!」
『うん!バイバイ』
妙ちゃんがグッと親指をあげてウインクした
たたたた妙ちゃん!!
今度バーゲンダッシュ奢ります!!
今日は念願の沖田家にお邪魔する!
(平常心平常心平常心…)
よし!
『沖田ァーお待たせ。行こうか…ってあれ?』
パッと振り向いたけど教室のどこにも沖田の姿が見当たらない
…あれ?
教室掃除をしている新八くんに聞く
『あ、あの新八くん!沖田知らない?』
「沖田さんならたった今出て行ったよ」
ええええ!!?
私は沖田の後を追うため慌てて教室を出た