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空回り【銀魂】

第6章 感情コントロール


全員が一瞬その場に固まった

私は何がなんだかわからなくてプチパニックを起こしていた

そういえばさっき沖田はこの綺麗な女の人を姉上って呼んでた!

それにこの綺麗な人が沖田のお姉様だっていうのには納得がいく!…美形姉弟!!

『あれ…待てよ』

私は視線を土方に向ける

『えっと…誰?』

「オイ!」

土方は一つ咳をして言った

「つまり、この二人が姉弟で俺は幼馴染みってことだ」

『へぇー!』

「沖田ミツバよ。よろしくね」

『吉野桜です!よ、よろしくお願いします!』

フフッと笑うミツバさん

素敵すぎる!女神だ!

「そういや姉上、何か用でしたかィ?」

「あ、そーちゃんの水筒を持ってきたの。今朝忘れて行ったでしょう?」

「あぁ、わざわざすいやせん」

「ううん」

そう言ってミツバさんはちらっと隣にいる土方を見る

あれ…もしかしてミツバさんって……。

そうこうしているうちに予鈴のチャイムが鳴った

「やべッ!授業始まっちまう…行くぞお前ら!」

「じゃあ姉上、また」

私も土方と沖田の後を追おうとした時ミツバさんに呼び止められた

「あ、あの桜ちゃん!」

『?』

沖田も足を止める

「もしよかったら今日ウチで夕食でもどうかしら?」

『え?』

「はぁ!?」

ミツバさんの言葉に沖田が反応する

「ちょ、姉上!何で吉野を…」

「いいでしょそーちゃん。私、もっとこの子とお話したいんだもの」

ミツバさんが嬉しそうに話すと沖田は溜息をついて何も言わなくなった

その時私は…わかってしまった!


5限目の授業中、沖田に話しかける

『…ねぇ沖田』

「…あ?」

『沖田ってさ…ひょっとしてシスコっ』

「死ねっ!!」

『だってそう見えるんだもん!』

「んなわけねーだろバカ」

『フフ…隠したって無駄よ沖田くん』

「うぜぇ…」

「お前らうるせーよ!!」

土方の声が教室に響いた
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