第6章 感情コントロール
『うっ…重たい…。もう、何でこんなノートの山を私が先生のかわりに持っていかなきゃだめなの…くっ…よいしょ!』
先生に頼まれたノートを教室まで運び終わりふぅーと一息つく。
ふと、教室前の廊下を見ると女の人が一人立っていた
わぁ美人な人!大学生かな?
私はそっとその女の人に話しかけた
『あ、あの…』
「!」
『あの…ウチのクラスに何かご用ですか?』
「ええ、総ちゃんいるかしら」
『そー…ちゃん?』
誰だろう…?
それにこの女の人…よく見たら誰かに似てるような…。
『すみません…多分そういう人このクラスにはいないかと…』
「桜ちゃーん次移動よ」
『あ、今行く!』
妙ちゃんたちに返事をして教室に戻ろうとした時
「待ってッ!」
女の人に腕を掴まれた
「あなた吉野桜ちゃんね?」
『へ?』
「きゃあああ!思ってた通りすっごく可愛い!!」
そう言って女の人は私を抱き締めた
「オイ何の騒ぎだ?」
騒がしいのを聞きつけて廊下に出てきた土方
私と女の人を見た土方は目を見開いた
「…ミツバ?」
女の人も目を見開く
「十四郎さん…」
え……。
そして食堂から帰ってきた沖田も
「!…姉上」
「総ちゃん!」
え……ええええ!?
姉上!?総ちゃん!?