第20章 繋がる想い
「オイイイイ!せめて最後まで言わせろよ!」
「言い訳は見苦しいですぜ銀八」
「オマエッ!桜とラブラブになったからって調子乗ってんじゃねーぞ」
「うるせーくそチャイナ!」
神楽ちゃんと乱闘する沖田、そんな二人を落ちつかせようとする新八くんや山崎くん、呆れる土方と、銀八先生に抱きつくさっちゃんを蹴る妙ちゃんに抱きつこうとして九ちゃんに蹴られる近藤くん
そんな光景に自然と笑みがこぼれた
やっぱりどんな場所でもみんなは、みんなだ。
『みんな、ありがとう!!』
笑顔でそう言うとみんなも微笑んだ
「吉野、これ」
そう言って沖田が私に渡したのは綺麗に包装された袋で中を開けると
『わぁ…か、可愛い!』
可愛い模様の入ったとても暖かそうなマフラーだった
『あれ…これってもしかして』
「ほんとはクリスマスの日にやるつもりだったんでィ…遅くなっちまったけど」
そっか…あの時私が見てたマフラーだ
私が欲しがってるの知って…私の為にこっそり買ってくれてたんだ。
『ありがとう…すごく嬉しい』
沖田はそっと私の手を握る
私がその手を握り返すと沖田も微笑んだ
クラスのみんなはそんな私たちを微笑ましく見つめる
「よっしゃー!年も明けたし、このままみんなで初日の出までみっかぁ!!」
「「「起きれるかァァ!!」」
銀八先生の言葉にみんなはツッコんだ