• テキストサイズ

空回り【銀魂】

第20章 繋がる想い


ピリリリッ…カチ


『歩兄ーっ!!!』

「え…なに?」

『何じゃないよ!もう引っ越しのトラック行っちゃったよ!?』


翌日の早朝5時、何回目覚ましが鳴っても起きてこない歩兄を無理矢理起こしに行くと彼はまだ布団の中にいた


「え…トラック?…はぁあああ!?ちょ、俺の荷物は?」

布団から飛び出て慌てて服を着がえる歩兄に溜息をつく


『もう全部私が出しといたよ、だから昨日遅くまでテレビ観るなって言ったのに…』

「悪い悪い、」

『で?私たちが乗る電車って何時発なの?』

「えっと…5時半」

『……。』


歩兄ィィィィイイ!!!?


二人して慌てて家を飛び出した


「急げ桜!つかお前足おそッ!!」

『うるさぁあい!誰のせいでこんなことになったと思ってんの!!』


走ってる途中、あることに気づいた私はその場で立ち止まった

「?どうした」


『忘れ物した!!』

「はあ!?」 

『歩兄先に行ってて!』

「え、ちょ、オイ!」


歩兄の呼び止めを無視して私は全力で家に向かって走った





『あった!!!』

沖田から貰ったマフラー、玄関に置いたままだった!


マフラーを取り、首に巻く


よし!!




『じゃあ、行ってきます!』


そう言って私は振り返ることなく家を後にした
/ 232ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp